それぞれの課題と向き合える人間に!

ナイター練習はグランドが使用出来なかった事により、室内練習となりました。ただ、今は個人が目標に向けてどのような一歩を確実に踏み出してくれるか?にこだわっています。その一歩とは、『自分の意志で練習メニューに取り組む事』です。

出来ているようで、ほとんどのチームが、選手が出来ていない事だと思っています。それはどうしてか???やっぱり足並みを揃えてやってしまう事にあると思うのです。それによって、大半は何となくだったり、やらされているような状態でそのグループの中にいる事(自身ではそこになかなか気付かない場合もありますが・・・)が起こっているのです。それを、このファルコを通じて、10年以上が経過して思う事です。その事を変えていく事が何より大切であり、優先順位の上に来る事だと思うようになったのです。どうしてサッカーをやるのか?誰がやりたいのか?どうしてやりたいのか?そこが決まらないのに『結果を残したい!』なんて事が達成出来るはずがないのです。そこが曖昧なのに、『うちの子をうまくしてください』とお願いされても出来ないという事なのです。

だからこそ、今は一人一人の現状に向き合わせる事からスタートし、その上で一人一人が向き合って『自分の意志で一歩を踏み出す』事を待っている時です。

簡単じゃないし、時間が掛かる事。

だけど、それは自分自身も曖昧にしてきたツケだと思ってやるしかない。本当の意味での『妥協しない指導』をしなくてはならないと思っているのです。どうして指導者という存在が必要なのか?それは『何かを教えてもらう為』じゃなく、『自分のやりたい事を良い方向へ導いてくれる為』のはずです。この根本から動かさないといけない事に今自分は向き合っている所。

その為に子供を変える、じゃなく『自分の根本を変える』事によりその周りが動くと信じています。人を変えるなんて事は出来はしません。でも、自分の事は勇気さえあればいくらだって変えられる。子供達と同様に、自分自身が何も知らな過ぎた事を年々感じるだけに、どうにか今の自分を変えていきたいと思っています。

パッと見た目の『上手さ』ではなく、『自分がやりたい事をやりたい通りに出来る上手さ』を大切にしたいのです。

この意味はどうか保護者の方々にも理解をしていただきたい。他のチーム、他の子のほうが出来る事やうまいプレーはたくさんあると思います。でも、大事なのは我が子が『何が出来るようになったのか?』です。出来ない事を見ると不満になります。だからこそ『出来るようになった事』を見てほしい事と、出来るようになる為の環境作りをどうか考えていただきたいと思います。

今日も一人足を捻りました。。。非常に痛々しいですが、どうしても無駄な力が入ってしまう傾向があり、その怪我へと繋がってしまうのです・・・。がんばり屋さんが大怪我をする話はよく聞きます。。。だからこそ大人も『がんばりなさい!』じゃなく『なりたい自分になりなさい!』という言葉が欲しいのです。子供は素直ですし、一番大切な身近な大人にがんばれを言われれば絶対にがんばってしまいます。一度がんばったら次はもっともっと期待に応えたいと思うものです。その繰り返しの中に怪我も起こるし、期待を裏切る事が言えずに嘘をつく事を覚えるものです・・・。成長とは、常にこうした葛藤や苦しさの上に成り立っているものだと思います。

だからこそ我々大人も、子供の成長の横で何かを変えなければならないのです。

変わってほしい子供への欲と、自身は何も変えないのが当然になってはいませんか?大人だからじゃなく、大人でも気付いて変えないといけない事はたくさんあるものです。

挨拶はきちんとしなさい!と躾けるならば、自身が誰よりも気持ちの良い挨拶をしているでしょうか?自分は大人だからいいのよ・・・では『育てる』事には繋がりません。

最近思います。

『育てる』とは、『一緒に学ぶ事』だと。

一方通行は育てるではなく、『教え込む』だけなんです。

上手に教える人は、上手に学ぶ人なんです。それを本当に痛感しています!

だから、自分は学び方を変えたしいっぱい自分で恥をかいたりしようと思うようになりました。遠回りのように思っていたけど・・・近道になっている訳ではないだろうけど・・・明らかに言えるのは自分が学ぼうとすれば子供も学ぼうとしてくれる、という事実だけです。

一人一人違う個性を持っています。それを伸ばすには、一人一人が自分と向き合う事でしか成功はありえません。こちらが何かを与える方法では個性を引き伸ばす事は出来ません。きっかけだったり、チャンスは与えられても変える事は出来ないのです。

変えるのはいつだって『自分』です。その自分を模索しながら、見失いながらも、ずっと逃げずに見つめてほしい。それが正直に、素直に、見れるようになればきっとなりたい自分に一番早くなれる道が歩めるのだろうと思います。

ゆっくりと、現場に関わる全ての人が成長出来る、そんな場をこれからも作れるようにがんばりたいと思います!!