「輝ける闇」と「夏の闇」の世界

日 時 平成29年10月8日(日)13時30分〜15時30分
 ノンフィクション作家として有名な開高 健のお話しです。
 彼は昭和5年に大阪に生まれますが、昭和18年に父が病死し
困窮生活(学校に弁当も持っていけない等)となり、大学時代も
ほとんどアルバイトをしていた由。
 その学生時代に7歳上の牧 洋子と同棲〜結婚します。
 そしてその妻の紹介で、寿屋(現サントリー)に入社し、宣伝
部員となりました。
 やがて昭和33年に書いた「裸の王様」が芥川賞を受賞し、会社を退職して作家に専念いたします。

彼は当初遠心的(取材をして社会や世界を描く)な小説を書い
ていましたが、やがてルポ・紀行などノンフィクションを書くよう
になっていきました。
 そのひとつが「輝ける闇」で、これは朝日新聞の特派員として
ベトナムへ行った時の体験記で、当地で南ベトナム軍に従軍
していて、ベトコンに攻撃され九死に一生を得た内容です。
 そしてその続編として書かれたのが「夏の闇」で、その後
第三部として「花終わる闇」に着手しましたがこれは未完です