天気の悪い日が続く中、外での活動がなかなか出来ません・・・。
ですが、室内ならではの良さだったり室内だからこそ確認しやすい事がまたたくさんあります。先日の古武術の際にも言われた言葉で印象深いのが『たたみの上で出来る事が全て』という言葉です。
動作において椅子や便利な道具が増えている中で何もない場所でどれだけの事が出来るのか?という事が大事で、その出来る事が増えるかどうか?も体の中に大切な部分があるという事を聞かせてもらいました。一度で全てが分かる訳ではないけれど、少なくとも何かが分かる事で何かが変わるという事を考えてやっていこうと思います。自分自身が出来なくても柔らかい子供達には出来る事もたくさんありますので!
という事で雨で外の活動が出来なかったので室内でのトレーニングを行いました。
今は、足の中でも『股関節』にテーマを置いています。
開く動作はストレッチ等でもよくやってきたし、見かけるのですが『回す、たたむ』というような動作はあまりやってきませんでした。ですが、有名な選手のドリブルだったり、トラップを細かく注視していると確かに動きに『引っかかり』がありません。つまり、スムーズな動作が出来るという事。我々は歩く事や走る事にはあまり引っかかりを感じる事はありません。ですが、その動作が繋がる時(歩く〜走る、もしくは走る〜歩く)の時に引っかかる事があるし、座る〜立つの時にはかなり引っかかります。それが一回、二回の話であればさほど気にする必要もありませんが、人間が立つ、座るの動作をやる回数って一日の中でわりと多いですよね?子供の生活だけ見ても授業の度にそれがあるし、それ以外でも休憩時間や朝の時間、放課後の時間にも多々ある訳です。その回数の繰り返しが数年、数十年と続けば当然『固定』されていきます。だから、ある箇所にだけ負担が掛かり体が動かなくなっていく、という事なんですよね。
それを今の若いうちからもっと柔軟に動けるようにしておきたいという考え方。
これは『体を柔らかくする』という意味ではありません。
例えば最近でもヨガとか多いのですがヨガの動きって日常の中ではなかなか出ません。大事なのは、日常の動作自体を変える事にあると思っています。それはサッカーに限らず、です!日常=自分の生活基盤な訳であってサッカーを習っている子にしてもサッカーが全てではないからです。
日常の動きを変えるという発想。それを柔らかくではなく、『使いやすい体』にする。うまく使うという考え方。知らず知らずのうちに一部分の筋力だけに頼っているという事がよくあります。サッカーで言うと『蹴る』動作をボールが当たる足先だけの力で蹴るのか?足首全体を使うのか?膝から下を使うのか?股関節から使うのか?上半身も使うのか?など『連動』させる事によって威力は全く違うし、疲労感も違ってくるのです。
難しいようですが当たり前の事でもあります。
そこで、今はみんなに『使い方』を改めてもらっているし、確認しながらやってもらっています!一つのプレーを実現するのに体のどこまでを使えているのか?ですね!
ついつい『局面』だけに目がいきがちですが、そうではなく全体が見えるという事の大切さ!何でもそうです。問題が起きるとすぐに局面を観てしまい、全体が見えなくなる。冷静に対処出来なくなり感情的になる。感情的になった人間は冷静な判断が出来なくなる。そうやって問題が違う方向へ向かったり大きくなったりする事が多々あります。
古武術の先生も言っておられました。
『思うように体が動く事によって大きな変化を感じられた事はありますか?』
の質問に対して『腹が立つという感情がほとんどなくなりました』と。どうしてなんだろうか?という疑問も抱きましたが最近その意味も分かってきました。池上さんとも話をしてヒントをもらっていたし、鳥取の坂口さんからもいただいていたヒント。自分が今憧れる方々はみんなそういう要素を持っています。
『自分の思った通りに』する事が最大の目的であり、その際に起きる『外的要素』など気にしないという感覚。
自分がどうあるべきか?が全てだから周りの事は気にならない。腹が立たないというのは『気にならない』という事だと分かってきました。もっと言えば『気にしても仕方がない』という事なんだと思う。
感情的になる人というのは常に『誰かより優位に立ちたい』と思うから。そして『誰かのせいにして自身を守りたいから』だろう。日本を支える政治家であってもそんな事が当たり前に起きているぐらいだから大半の大人がそうなっていると言っても過言ではないだろう・・・。そういう社会の中で生きていく、戦っていく為には『自分自身がどうあるべきか?』を問い続けられる自分でないといけないのです。
だからこそ、公式戦もあるこの時期だからこそ!!みんなには『自分達がどうか?自分がどうなのか?』を今一度考えてもらいたい。その為の公式戦!気付ける場がありがいたいし、活かしたい。見た目のテクニックではただのパフォーマンスで終わる。中身のある、意味のあるテクニックだから『一流』となれる。そこを目指してやっていくしかない!周りに何を言われようが、自分自身の『芯』を貫こう!!がんばれ!みんな!!!