「項羽と劉邦」再読。

司馬遼太郎小説「項羽と劉邦」。

自分の読書力不足により一回読んでも、

その文字の奥にあるものやことが、

あまり観得なかったので、

もう一度読み返すことにしました。

毎晩寝しなの数分〜数時間かけて

コツコツ読んでましたので、

二回読むのに半年弱かかりました(^^;)。

この小説。私が生まれる直前から

2年程『小説新潮』で連載されていたそうです。

この小説の中に存在する劉邦や項羽&

その取り巻きの人たち・・・色あせることなく、

今でもこの地球のどこかで駈けずり回っている勢いで、

グイグイと心に染み込んで来ます。

時代を超え、愛読され続けている

司馬小説マジックに完全に

ハマってるよしこちゃんであります(笑)♪

「項羽と劉邦」の時代は、

秦の始皇帝(紀元前221年に史上初の中国統一を成し遂げ、

紀元前210年に49歳で死去)の時代。

始皇帝が死に、また中国大陸は戦国時代状態に!

勇猛さでは不世出の武人といえる楚の項羽と、

戦下手だがその人柄によって周囲を賢人に恵まれ、

最期には天下を手にした漢の劉邦、

二人の半生を緻密にそしてダイナミックに描かれています。

この小説を読んで・・・

いろいろと観得て来たこと、気づいたこと、

学んだことがありますが、

この小説ではいろんなリーダーが登場しますが、

結局のところ、

劉邦のようなタイプのリーダーが

天下を取るんだどいうことが分かりました。

そんな意味ではこの小説は経営者必読だと感じました。

そして、人間の本質というもの・・・

人間が心惹かれ、言動が動く法則は、

古今東西いくら時代が下っても同じである

という確信を得た次第です。

この小説の時代から2000年以上経っています。

しかしながら、人間は未だ

「項羽と劉邦」の時代同様、

争い奪い合い殺し合っています。

「歴史は繰り返される」という

【循環の原理 〜巡り廻ること〜】という法則があるようです。

我々人間は一体いつまで争いを続けるのでしょうか?

二元対立から多元共尊(調和・協調、大和)の時代に、

いつシフトアップ出来るのでしょうか?

最近国家間から個人間までの戦争と平和

「なぜ、人は争うのか?」についてあれこれと

個人的に考察を続けておりますが、

ある書物に、戦争が起こる原因は、

“利益”“恐怖”“名誉”3つの欲求に

よるものだと記載されていました。

凡人(「賢者」の逆の人)の本質は

“欲望”を基軸に利己的利益を展開し、

そこに戦争(争い事)を仕掛けたくなる

心が沸いてくるようです。

戦争をすると「火事場泥棒」のような人間が利益を得ます。

火事場泥棒はそれを虎視眈々と狙っている訳です。

我々日本人にとって今ホットな話題である北朝鮮にも、

武器やミサイルを作るための技術を

売って儲けている闇組織が暗躍し、

その組織は某国の資金を闇で稼いている存在のようです。

北朝鮮に狙われている私たち日本人の命なんて

どうでもいい訳です。本音の部分では。

次に“恐怖”です。人間には生存欲求があります。

人間、食べるものがない・住む家がない・

着る服がない(必要なものが得られない)・・・

身の危険を感じれば自分の身を守るために泥棒や何でも、

社会的に許されないことをやってしまう訳です。

物質的な貧困(つまり偏り。富の偏り)を

この地球上から解消させなければ、

この地球から争い事が無くならない

基本的な理由かと思われます。

そして“名誉”。承認欲求のことでしょうか。

自分のことを認めて欲しい、

自分のことが凄いと認知して欲しい・・・

という自己愛が強い人間もこれまた多いです。

比較的生命エネルギーが強い若者並びに経営者は

この3つの執着(貪り)が多い傾向にあるかと思われますが、

結局のところ、自分のことしか考えない

利己的な人間は社会から叩かれますので、

個人差はあっても、だんだんと「自分のため」ではなく、

「家族のため」「社員のため」「身近な・見える人のため」

そして「地域のため」「国家・世界・地球・宇宙のため」

「見えない・全て総括してみんなのため」と、

自分の貪る心が天に昇華され、尊い志となり、

天の意思と合一し、誠の愛の達成に自らの生命エネルギーを

使うようになる【使命に生きる人生】を

歩むようになるようです。

孔子曰く「治に居て乱を忘れず」

(平和な世にいても、万一のときに備えることを怠らないという教え)

を常に意識しながら、

“利益”“恐怖”“名誉”・・・

人間誰しも持っているこの貪る心を少しでも減らすべく、

足るを知る精神で日々、精進して参りたいと思います。

明日からまたお四国です。テンション上がってます。

うれしい・・・ありがたいです(ー人ー)♪