「熊野古道・中辺路ルート【滝尻王子→近露王子】徒歩巡礼」 後編

・・・先祖などへ供養的要素や

自らの何らかの願掛け的要素、

そして各種世界を動かそうとする

人力を超えた何か物凄い力を得ようとする感は薄く・・・

一歩一歩淡々と、そして確実に

【よみがえり(黄泉がえり)】の世界へ行く・・・。

生きながらにして、死者の世界に行き、

そしてまた娑婆(現実の世界)に

帰っていく道という感じがしました。

確か、スペイン・コンポステーラの巡礼路も

聖ヤコブ(キリスト教・カトリック)の力にあやかるべく、

生きながらにして生まれ変わる為ための

道だったかと思います。

古今東西、人間はみな同じことを思い、

同じようなものを作り、

同じようなものを継承し続けているのだと感じました。

そう思いますと、人間はみな兄弟であり、

地球は一つ、人間の魂の根源は同一であると思いました。

また人生とは、自らが選びまた

【選ばれた】道を歩むものかと思います。

日(光)は我々が行く先の闇を差し照らし、

土は我々が歩む道を創造守護し、

水は我々の生命を育み流し、

風は我々に真実を教え、

そして空が全て包括し包み込む宇宙。

これが宇宙の根本的仕組みであり、

【神の愛】そのものなんだと、

熊野古道を歩いておりまして、感じました。

ほんと、奥深き世界・・・

宇宙がこの熊野信仰の道にもあって、

古今東西多くの人間を魅了し続けるのだと思います。