インターバルトレーニングの是非
それから、もう一つのポイントは、睡眠の質や量とは関係なく、単にハードな運動そのものに、集中力を上げる効果がある、ということ。
ハードな運動をすると、ミトコンドリアが増える。
糖や脂肪をエネルギーに変えるのはミトコンドリアなので、ミトコンドリアが増えれば、それだけエネルギー生産力が高まり、集中力も上がる、という理屈だ。
詳しく知りたい人は「mitochondria exercise」で検索してみよう。
ただ、一般に「interval training」がいいとされているが、
実際には、おっさんがそれをやろうとすると、挫折することが多い。
もちろん、全力ダッシュができる人なら「30秒の全力ダッシュと1分30秒のゆるいランニング」のセットを7セットもやれば、それでかなりの運動量になる。
しかし、関節があまり強くなく、速歩しかできないような人の場合、「30秒の全力速歩+1分30秒のウォーキング」のセットだと、15セットやっても、運動量が足りない。
しかし、現役でばりばり働かなきゃならないおっさんには、それ以上の時間をかけるのは無理だ。
つまり、interval trainingだと、単位時間あたりの運動量が少なすぎるのだ。
時間効率が悪すぎる。
速歩しかできない人は、全力の全力の速歩を20〜30分、さくっとやるのが、一番、無理がない。
この時重要なのは、「決して、痩せようとしてはいけない」ということだ。
ダイエットには、比較的長時間の有酸素運動が効果的かもしれないが、忙しいおっさんは、長時間の運動をやってるヒマなんかない。
無理にやろうとすると、「時間がないこと」が原因で挫折する。
だから、ダイエットはきっぱり諦めて、純粋に、「集中力を上げるためだけの運動」に徹しよう。
ちなみに、「長時間のハードな運動」は、健康に悪いらしい。忙しいおっさんには、そんな時間も体力もないので、関係ない話だろうが。