中山寺周辺の岩石観察

日 時 平成29年12月6日(水)10時〜11時30分
 中山寺は阪急電車・宝塚沿線に位置しており、日本最初の観音
霊場で、安産祈願のお寺としても知られています。
 その中山寺周辺の岩石観察がありました。
 まずお寺の近隣を案内していただきましたが、民家の一部に比
較的小さ目の御影石による石積みが散見されました。
 これらの石はそのほとんどが土石流により流されてきたものと
推測されるとのことでした。
 同じ御影石でもお寺の門前となると大きく形のよいものが多く、これは山で採取された加工品である由。

その他お寺に使用されている岩石には数種類ありました。
 たとえば石碑や石燈籠など加工されたものの多くには、
六甲花崗岩(本御影石)が使われておりました。
 また大師堂前にある弘法大師の標石は、細粒・均質な
黒雲母花崗岩(庵治石)であるとか。
 さらに竜山石で加工されていると思われるのが阿弥陀堂
前の安産手水鉢と古墳の石棺で,これらは古事記に出て
くる忍熊王と大中姫のものである由でした。