農村バンド「影法師」のメッセージ

山形県長井市を拠点に40年にわたって活動を続ける
シニア世代のアマチュアバンドがある

名前は「影法師」
彼らが歌う「花は咲けども」という曲を
耳にした人がいるかもしれない

原発事故の被災地の姿をうたって4年
じわじわと評判が広がり、人から人へと
歌い継がれている曲だ

「花は咲けども」はなぜ心の響くのか

花は咲けども 
 作詞 あおきふみお 作曲 横沢芳一

原子の灰が 降った町にも
変わらぬように 春は訪れ
もぬけの殻の 寂しい街で
それでも草木は 花を咲かせる

※花は咲けども 花は咲けども
春をよろこぶ 人はなし
毒を吐き出す 土の上
うらめし、 くやしと花は散る

異郷に追われた 人のことなど
知ったことかと 浮かれる東京
己の電気が 招いた悲惨に
痛める胸さえ 持ち合わせぬか

※繰り返し

1年 3年 5年 10年 
消えない毒に 人は戻れず
ふるさとの花 恋焦がれて
異郷で果てる 日を待つのか

※繰り返し

青木さんの話
「原発事故については負い目があります。
恐ろしい原発を押し付けられ、その上
福島の人たちは原発を容認したといって
責められた時すらあった

だが、これはもともと私たち東北人の、
日本人の問題だった

人ごとではない
心を一つにするために、この歌を歌ってください」