「源氏物語」ワールド

日 時 平成30年1月19日(金)13時〜14時30分
 「源氏物語」を高所から全体を見ようとするセミナーでした。
 まずこの物語を三部構成と位置付け、さらに第1部を「桐壷」
〜「花散里」、「須磨」〜「少女」、「玉蔓」〜「藤裏葉」までの3つ
に分けられました。
 また第2部は「若菜」から「幻」まで、第3部を「匂兵部卿」〜
「竹河」と「橋姫」〜「夢浮橋」の2つに分けられての解説があり
ました。
 これは池田亀鑑さんという方が分けられたとかで、今ではほぼ定説化している由です。

第1部の1は光源氏の生い立ちと紫上他、多くの女性との関わり
を描き、その2は須磨を退去してから帰京までを、その3は太上
天皇に準ずるという待遇を受けて栄華を極めるまでです。
 第2部は光源氏の晩年の寂しい心境や女三宮と柏木の不義に
焦点をあてたもの。(因果応報の苦悩の姿等)
 第3部その1は光源氏亡き後の貴公子(薫君・匂宮)の活躍を、
その2は貴公子と宇治の女性(浮舟等)との恋愛物語が中心の
お話しでした。