「論語」の知恵に学ぶ

日 時 平成30年2月1日(木)13時15分〜14時30分
 「論語」は中国・春秋時代の孔子とその高弟の言行を孔子の死後、
弟子達が記録した書物です。
 今回は「巻第二」の「里仁」の項を解説していただきました。
 その解説のいくつかを紹介しますと・・・・・
 「仁に里るを美しと為す。択んで仁に処らずれば、いずくんぞ知なる
ことを得ん。」(仁に居るのが立派なことだ。あれこれ選びながら仁と
はずれるのでは、どうして智者といえようか。)
 因みに、「仁」とは思いやりのことです。

「富と貴さとは、是れ人の欲する所なり。其の道を以てこれを
得ざれば、処らざるなり。」(富と貴い身分とはこれはだれでも
ほしがるものだ。しかしそれはやり方を誤っていればずっと
そこには居られない。)
 「徳は孤ならず、必ず鄰あり。」(道徳のある者は孤立しない。
きっと新しい仲間ができる。)
 これは学而の「朋あり、遠方より来たる。」と呼応しています。
 これらは読む人の心やスタンスによって得るものは異なる由。