日 時 平成30年3月17日(土)13時〜15時
表題の古代遺跡とは、古墳時代の集落・高畑町遺跡と津門稲荷
町・前方後円墳(いづれも兵庫県西宮市)のことです。
かいつまんでご紹介しますと、前者では出土した木器が注目です
具体的な木器ですが、農具などの生産用具・容器などの生活用
具・祭りに関わる品物・建築材など多種類に及んでいます。
特に農具が多く、水田などの耕起や各種土木作業に用いられた
り、刈り入れの際に使用されたと思われるもので、古墳時代の農村
生活を知る手がかりになる由でした。
後者の遺跡は、大正時代にすでに踏査されており、墳丘規模も
計測されています。
近年 この周辺の発掘調査が行われ、古墳に樹立される円筒
埴輪片が多く出土したことにより、ここに古墳が所在したことが
より明解になりました。
この周辺地域は、前方後円墳遺跡から採集された埴輪片の
時代が異なることから、複数の古墳が形成されていたと考え
られるとのことでした。