相続・遺言・成年後見

日 時 平成30年4月14日(土)14時〜16時
 相続税の基礎控除が大幅にダウンしたため、相続税とは全く
無関係であった層でも今後税金がかかるかもしれなくなり、全般
的に関心が高まってきていることから、標記についてのセミナー
が各地で開催されるようになりました。
 まず「相続」のことですが、相続とは財産が他人へ移転すること
を言うとのことで、通常は民法の定めに従い移転しますが、遺言
書があれば、それはそのとおりに分割されることになります。
 ただし、遺留分があることに注意を要します。
 相続は前述のごとく、法定相続と遺言による相続があり、その他 相続資格の欠落や廃除、特別受益者(生前に遺贈を受けた者)、寄与分(財産の増加に寄与した人や介護者等)、相続放棄(相続しない)、特別縁故者(相続の権利のない人:内縁の妻等)という制度もあるので留意が必要です。
 さて次に「遺言」についてですが、遺言には自筆証書遺言や公正証書遺言等があります。
 前者は、全文・日付・氏名等を自署し押印するものですが、費用はあまりかかりません。
 後者は、公証人役場に申し出て公証人にお願いするもので、証人2名が必要で、コストもかかります。
 最後に「成年後見制度」の件ですが、これは本人の判断能力が不十分になった時に財産管理等を補ってもらう制度で、その状態に応じて後見人の他、保佐人、補助人があります。
 また、本人が将来に備えて事前に後見人を選んでおくことも出来るとのことでした。