「しゃべるのが苦手でも、にこっとしていたら大丈夫」
「まずは笑顔から」

よく、こういう言葉を見かけます。
雑談が壊滅的にできなかった頃の私は、これを聞くたび
「どうしよう…自分は、笑顔もできない…」(ていうか、「にこっと」ってどうやって?)
と、悩んでいました。

変な話かもしれませんが、私の場合、「会話のきっかけレシピ」で、話すネタを増やしたことで、あとから表情、とくに笑顔を作るトレーニングができるようになりました。
それまでは、「笑え!」と言われても、緊張感が強すぎて笑えなかったのです。

「レシピ」を増やして緊張をほぐれてきた頃、雑誌で噺家さんが「顔の筋肉をもむと、表情が動くようになる」と話すのを読んで、実践してみました。
具体的には口角からほほのあたりを、外側に円をかくように軽く、ゆっくりと指でまわします(指に力を入れない)。
職場の休憩時間にこれをやってみて気付いたのは、「人といるときの自分は、口元からほほがガチガチにこわばっている!」ということでした。無意識に緊張で力が入っていたのです。
それが自覚できただけでも、いい経験でした。

(つづく)
bako