今日も気温27度、夏日の大阪、半袖の人もちらほら。
事務所で戸棚を片付けていたら、手すりの見本が出てきました。これは以前、バリアフリーの講座(福祉住環境コーディネーター)の講師をしていた時に、使っていた教材です。
木地の色見本でもあります。
左が直径32㎜,中央が35㎜. この2つはたった3ミリの違いですが,握ってみるとかなり
違うことがわかります。
手すりは使用場所により2つに分けられます。
●ハンドレール:からだの位置を移動させるときに、手を滑らせながら使用。直径32〜36㎜程度(廊下、階段など)
●グラブバー:移動動作や立ち座り動作のときに、しっかりつかまって使用。直径28〜32㎜程度(トイレ、洗面、浴室など)
直径は一般的な数値です。しかし身長150㎝の女性と170㎝の男性では手の大きさも握力も違います。(付け加えると、使いやすい手すりの高さも違います)
こうして、実際に手すりを握ってみると、違いが分かります。頭の中の数字だけで、32㎜と35㎜というのでは違いがよくわかりません。だからバリアフリーの話をするときには、いつもこのサンプルを用意して、違いを感じてもらい、一人一人に使いやすい手すりを選ぶことを勧めていました。
もうこの見本を使うことはないだろうから、そろそろ処分してもいいかなと思iいつつ…。