日 時 平成30年5月20日(日)10時30分〜12時
バッハやベートーヴェンと共にドイツ音楽の3大Bと称せられる
ブラームスのシンフォニーを聴く会がありました。
彼は1833年にハンブルグで生まれ、最初の音楽のレッスンは
父親でしたが、やがて本格的に先生についてピアノを学ぶように
なります。
しかしピアニストとしては地味な存在でしたので、やがて作曲に
専念するようになりました。
作風はおおむねロマン派で、その形式は古典主義的な傾向であったとのことです。
本日聴かせていただいたCDは、「交響曲第4番」でした。
この曲の第一の特徴は、憂愁に彩られているということです。
この時ブラームスは52才で、人生の寂しさを感じ、またその頃よく読んでいたと言われるギリシャ悲劇の影響もあったのではと考えられています。
第二の特徴は、全体が古式化されていることだとか。
したがってしばらくは一般にあまり理解されなかった由にて、あのマーラーでさえも「からっぽな音の桟敷」と呼んだとのことです。
やがてその古めかしさが人間の永遠に続く過去への追憶として共感されるようになったのだそうです。
なお今回の録音は、小澤征爾指揮のサイトウ・キネン・オーケストラでした。