今日はまだファルコはテスト休みが半分いる中での活動となりましたが、テスト明けメンバーもそろそろ増えてきているので、なまった体をまた起こしていかなければなりません。子供達も勉強をがんばるのは当たり前の事だから、体のほうはこちらが責任を持って改善させていきたいと思います。
エリート塾メンバーもこの週に一回の練習でどのような事を思ってくれているのか?どのように変化していくのか?をなかなか実感として持てないかも知れないけど、一緒に良くなっていくきっかけになればありがたいと思います。今日も一緒に積み重ねしていきました!
エリート塾もチーム活動ではないし、個々の成長にフォーカスしていきます。
個々が成長するってどういう事か?って色々あるだろうけど、自分自身この地域に育って自分がうまくなるという事を実感した事はありません。ただ、試合という場で成功していく経験だけを頼りに成長していたような気がします。ライベルがいるとか、切磋琢磨するような環境ではなかっただけに自分自身の成功経験しか要素がなかったのです。だからこそその経験を活かして、今の子供達には実感してほしい事があります。
それは・・・『自分のやりたい事を自分で表現出来る喜び』です。どうしてもこの地域に育つとサッカーを理屈や理論で教わる経験が少なくて勢い、身体能力だけでやってしまいがちです・・・。それではやっぱり限界が早いので、頭で考えてそれを行動に繋げる事を出来るようにさせたいのです。
そこで今日はラインステップを取り入れてやっていきました。
やっぱりサッカーってチームスポーツと言いながら各自、個人が技術を持っている事が大前提になってくる。その技術を正しく身につけていく為の方法がいくつもあって、土台と言われる部分をみんなが蔑(ないがし)ろにしたまま目先のボールタッチやフェイントをやろうとするから無理が生じるという事なんですね。
そこで、体を扱う事、脳を使う事も同時に行う事で神経が体に行き渡り動きがスムーズになっていく事を勉強しながらやっています。今日の簡単なステップだけでも出来ない子は出来ない。それが恥ずかしい事ではなく、それだけ動きに脳が使われていないという事だから現実を知った上で改善していけばドリブルのスムーズさ、ドリブルの使い分けなどもきっとうまくなる!
ドリブルもいつもやるような形とはちょっと違う形で、一人一個でしっかりと触る機会を多くしていきました。
でも、やっぱり『継続力』が本当に足りないと感じる。我慢が出来ないと言うか、地道な事をやり続ける力が本当に低いと痛感する・・・。これは子供どうこうではなく、やっぱりこの環境を与える大人の責任なんだろうね。好きな事を好きなだけ、好きな時に、では何事も達成出来ないし、どこかでがんばる必要があるという事を子供でも分からないといけない。やり込むという言葉が本当に出来ない子供が増えたと感じる。夢中になって、無心になって、本気になってボールと向き合う事が出来ない子が多いこの状況から何とか変えないと『足先・目先・小手先』になる。これらの共通点は『軽い』と言われる軽率なものばかり。でも、それが現状だと関わる大人も理解しないといけない。
体を変えたいと思うコーチがいても『変えたい!』と脳が、心が思う子供がいないと成り立たない話。一方的では何も変えられない現実。
ここのギャップを埋める事がとにかく大事だと思う。誰にも気付かれないような部分だろうけど、誰かがやらないと子供の、選手としての本質は変わらない。いくら技術っぽい事をつけても表現する心だったり、気力がないと通用しない。練習の時だけうまい選手がこの地域にはたくさんいるはず。その環境をどうにか変えたい!
心のある選手、心のある人間。それを表現していけるようにこれからもトレーニングを通してジックリと考える、ジックリと向き合える選手を育てていきたいです!