今日はまだ半分テスト休みのメンバーがいる中ではありましたが、パシエンシア姫路さんとの交流をさせていただきました!
自分が本気でコーチとして変わりたいと思ってから外部への繋がりを増やしていく事で色々な考え方や見方が出来るようになりました。自分が一番知っている頂点に君臨するかのように狭い世界で自分の言葉があたかも正解のように押し付けていた事もありました・・・。そんな狭い世界から抜けて一人一人の子供の人生を預かるという重さも感じるようになってきたからこそ時には厳しい事も伝えなくてはいけないと思うようになりました。誰だって好かれたいと思う気持ちがあります。だから嫌われない選択ばかりをしていると信頼されない人間になっていく事を知りました。肝心な時に『イエス・ノー』がどちらもハッキリ言える人間でありたい。上辺だけの仲良しではチームや組織が強くはならない事を今日は3年生の心には大きく響いたはずです。
参加したのは15名で2人は怪我。
13名でギリギリの状態の中で25分を6本。各自の『根っこ』がしっかりと出てきました。誰が信用出来るのか?誰が踏ん張れるのか?普段スタメンで試合に出ているメンバーの大半がテスト休みだった事もあり、今日は本当に良いものが見れました。
子供にとっては残酷な結果だったり、厳しい事を言われた、なんて思うかも知れないけど、自分達で決めた目標に対して本当に歩みを進めているのか?止まっていないか?妥協していないか?今日の3年生には身に染みたはずです。自分達は『動いている歯車に乗っかっているだけで、自ら動かす動力を持っていない』のですから。その事が誤魔化せる事なく全て出てきた今日の試合は、間違いなく引き出してくれた相手であるパシエンシアさんのおかげ。彼等は『姫路の頂点を目指す!』という合言葉と共に、それだけの事を仲間同士でも要求し、みんなが妥協をしなかった。
その様子を試合という間近で感じさせられながらも・・・我々はやらない。。。
相変わらず落ち込むだけの態度しか出来ない。何クソ!ではなく、落ち込むしか出来ないのは、やっぱり『乗り越えた経験』が圧倒的に少ないから。何でも助けてもらって、構ってもらって、自分の力を出さなくても時を過ごしてきたから。
そういう甘さが今こうして出てきている事を『ようやく分かった』と思えるか?まだそれでも落ち込んで終わるのか?最後までとことん話をした。
悩んだらかわいそう?
落ち込んだらかわいそう?
うまくいかなかったらかわいそう?
だったら強くなる環境ってどうやって与えていくの???大人も真剣に考えないといけない部分。
パシエンシアさんは本当に良いチームだと思った。
子供達で一つになろうとする努力が見えるし、伝わる。やってやろうとする本気度が伝わる。
自分達は自分達で確認しても伝わっていない。もっと言えば自分自身でやっていない事を自覚している始末。
あまりにお粗末で、あまりに身勝手。今日は最低の3年生を観させてもらった。
でも、そんな頼りない、ふがいない3年生を観て2年生が強烈に奮起してくれた事が最大の収穫。2年生同士で声を掛け合い、勝負にこだわり、必死さが伝わってきた。2年生が出来たのにどうして3年生が出来ないのか?
『良い人』って何だ?
良い人とは怒らないとか、黙っているとか、タメ口を許すとか、平穏な人の事ではない。
誰かの為に犠牲になれる強い信念を持っている人の事だとコーチは思っている。自分が傷付きもしないで良い人を演じるなんて事はありえないし、それは良い人ではなく、単純に『嫌われるのが怖い』という臆病さが勝っているだけの話。
周りに何かを求める前に、自分自身の本気度と向き合う必要がある事を本気の気持ちで遠慮せずにぶつけた。ある意味信頼してるからこそ出来る事。コーチも逃げないし、3年生も逃げない。悔しいと思う気持ちに差がある事をある選手から言われた事はとても残念だったが、それでもコーチとして今やれる事を精一杯やるし、そのズレに大きさを感じればコーチ自身、自分から現場を離れる。
大切な事には今気付かなくても良いが、先の為に大切な事は今しておかないといけない。
何かが伝われば良いと思う。人それぞれであっても・・・。
交流してくださったパシエンシア姫路さん、ありがとうございました(礼)