日 時 平成30年7月18日(水)11時〜12時30分
西郷隆盛が尊敬したとされる人物に、水戸藩士・藤田東湖と
福井藩士・橋本左内がいます。
この二人との出会いや各々の経歴についてのお話しでした。
まず藤田東湖ですが、代々百姓の家でしたが、父の幽谷が
幼少の頃から神童と謳われた人で、水戸藩士に列せられます。
東湖はその次男として1806年に誕生しています。
彼は水戸藩主継嗣問題に巻き込まれるも、支持した敬三郎が
跡継ぎとなって徳川斉昭となると彼も側用人に抜擢されました。
また斉昭が海防参与として幕政に参加しますと、彼もまた登用されていきます。
その頃(1854)に西郷は友人と共に東湖と面会し、清浄な気持ちになりました。
しかし東湖は1855年10月に起こった「安政江戸大地震」で、母を救出しようとして自らが犠牲になってしまいます。(50才)
また橋本左内は1834年に越前国福井藩の奥外科医・橋本長綱の長男として生まれています。
彼は、1849年に大阪の適塾(緒方洪庵)に入り、その後1852年に帰郷して家督を継ぎ、医者になりました。
しかし1854年には弟に家督を譲り、藩主の命を受けて江戸に遊学し、この時に西郷と出会います。
ただ1858年に井伊直弼が大老になると、安政の大獄によって斬首されてしまいました。(26才)