日 時 平成30年7月19日(木)15時〜16時30分
オペラ「魔弾の射手」の制作アトリエとも言えるバックステ
ージを見学することができました。
そのバックステージツアーに先がけ、「オペラ創造ワーク
ショップ」と銘打って、制作にかかわった演出家、舞台装置
衣裳・映像の各デザイナーおよびプロデューサーからどの
ような思考や発想によって創り上げてきたのか、またそれ
らの着想を実際にどのように具体化してきたのかを実物の
舞台を使用して解説していただきました。
まず演出家から今回のポイントについてお話しがありましたが、このオペラは悲惨な30年戦争の直後、すなわちこの戦争は宗教戦争から政治の支配権の争いにまで発展したもので、その時代背景を重視し、それをベースに歌手達をコーディネート(歌い方、体の動かし方、ドイツ語の表現・・・)していったとのこと。
次に舞台装置デザイナーからは戦争直後ということを勘案して、ヒロインの部屋の隅に血のりをつけたり、戸外に壊れた大砲を転がしたり等を考えた由です。
ただやはり歌手達が演技しやすいように、空間は意識的に広くとったつもりであるとのこと。
照明・衣装デザイナーからは、映像(満月や月食、稲妻や飛ぶ鳥等)を照明扱いとしたこと。
隠者と悪魔を同じ衣裳にしたのは、人の心には正と悪が共存していることを表現した由でした。
これらワークショップの後、実際の舞台(写真)に上がり、オペラを実感いたしました。