HD内部・驚きのパーツ

先週のブログ、「究極のデータ消去術」=HD(ハードディスク)解体の続きです。

先ず、HDを解体するためには特殊な精密ドライバーセットが必要です。それはネジの頭部がマイナスでも、プラスでも、六角でもなく、特殊な星形だからです。1週間前にホームセンターで偶然に見つけたので購入しました。1500円程度です。

数個のネジを外してHDを開くと、鏡面仕上げされた円板=プラッタ(ディスク)が入っています。プラッタとはデータを記録するディスクで、非接触型のヘッドに挟まれています。2台のHDを解体したのですが、1台のHDにはプラッタが2枚、もう1台には3枚のプラッタが入っていました。

そして驚いたのが超強力な「ネオジム磁石」です。1台のHDに、ヘッドアームの後方を上下で挟むように磁石が2枚付いています。

どれ程磁力が強力なのか試してみました。
冷蔵庫の扉(鉄板)にA5判200頁・厚さ約10㎜の書籍を磁力で固定(張付け)できます。

しかし不思議なことに、磁石を固定している厚さ2.5㎜ほどの台座金属の裏側では、磁力の漏れがほとんどありません。

さらに驚いたのが、台座に接着剤で固定されていたネオジム磁石を、焼いて外そうとガスコンロで熱したところ、強力な磁力はたちまち失われ、磁力はゼロになってしまいました。

色々調べてみると、ネオジム磁石は熱に対しては非常に弱いそうです。HDを温度が高い環境で酷使し続けると寿命が短くなるのは、ヘッドの熱膨張の他に磁力の減衰も一因しているのでしょうか?・・・