陽射しは明るく、昨日よりも温かい大阪です。

本日のお題「タガがはずれる」です。
きっかけは歩道に放置されているこの鉢?でした。
この木を見て、「タガがはずれない」から窮屈なのだろうと思いました。(黒い輪)
かといってはずすと、鉢はバラバラになってしまう。
そこでタガをはずさず踏ん張っています。
「タガがはずれる」ということばも、今ではほとんど使われませんね。
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箍が外れる たががはずれる 緊張や束縛がとれ、しまりがなくなること。
箍が外れるの由来・語源
「箍(たが)」は樽(たる)などの外側にはめる、竹や金属で作った輪のことで、それが外れると樽の板がばらばらになることからいうもの。
「箍が緩む」といえば、気がゆるむ、また、年を取って頭や感覚が鈍くなることをたとえていう
(由来・語源辞典より)
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そもそも樽を使うことがなくなり、「たが」という言葉も何のことかわからないでしょうね。
寒い地域では、うちは今でも白菜や漬物を漬けるのに使っているよ、とおっしゃるかも。
そういう家庭の味の漬物がおいしいのですよね。
話が逸れました。

最近のニュースを見ると、事件になっているのは「たががはずれた」人ではないかと思います。
「やるべきこと」と「やってはいけないこと」の区別がつかなくなるのも「たががはずれる」でしょうか。

「樽」という「もの」がなくなると、「たが」ということばもなくなり、そういう考え方もなくなるのか。
まったく違うことば、もので表されるようになるのかなと思いつつ、身近なものでわかりやすく表現するのが、庶民の知恵だったのだと思います。