雨もようやく上がった大阪です。
今日は本の話。
本も今では電子書籍と紙の本と選択肢が増え、紙の本を読む人は減っているのだなと思います。確かに紙の本は場所を取る、大きい本は持ち歩きが大変などなど理由はあるでしょう。しかし私はなかなか紙の本から離れられません。
2019年3月10日付の読売新聞 「人生案内」で本の内容をすぐに忘れるという70代男性のお悩みの答えを紹介します
作家の出久根達郎氏が「小説の筋を忘れるだけでしたら、心配はいらないと思います。私もよく忘れて、同じ小説を2冊、3冊と買うことがしょっちゅうです。ずいぶんたって気が付きます。あなたは書き出し部分で再読と知るのですから、まだよろしい」と書いておられて、そうだそうだとひとりごとを言っておりました。
信じられないという方もおられるでしょうが、そんなものだと思っています。
この点について、くらしかる HP1 「もの別これを片付けたい」 本を手放すには にも書いていますので、興味をお持ちの方はご覧ください。
今日この話題を取り上げたのは、私もこりずに同じ本を2冊買った話です。
アマンダ・リプリー『生き残る判断 生き残れない行動』岡真知子訳
出版は単行本ー光文社、文庫本ーちくま文庫です。
私が本を買う場合3つのパターンがあり、仕事で原稿を書くための知識として必要に迫られて買う本、必要というより仕事の関係で読んでおいた方がよいかなと思う本、趣味で読む本があります。
必要に迫られる場合は、すぐ読みます。ラジオ講座の行動経済学の本などはこれに当たります。
趣味の本は小説や先日読み終えた『消えたベラスケス』のような興味のある分野の本。
最後の必要というより読んでおいた方が、という消極的理由の本は、ほとんど専門書で書店に行った時に目につくというか、
目次や著者、内容をぱらぱらっと見て、ぴぴぴと私のアンテナに引っかかった本です。分野は色々。
そういう本が10冊以上未読で積んであります。
この単行本もその中の1冊でした。
ピピピのひらめきだけで買ってくるので、タイトルもほぼ覚えていないし、未読なので内容もほぼわからない。
買ったことも忘れているので、また書店の新刊文庫の棚でこの本を見ると、ピピピと反応して買ってしまったわけです。
(無意識のピピピの反応がいかに正確か、ともとれるし、気になっている=こだわりは変わらないという風にも取れます)
たぶんこれは「わかる」という方と「信じられない」の2つに分かれるでしょう。
もったいないし、ばかだなあと思うのですがこの病は治りそうもないです。
ピピピで本を買うのは、その時を逃すと買えなくなるというか、たくさんの本が出版されるので、よほどのベストセラーでない限り、書店に並んでいるのはわずかの間です。
書名を控えておいてネットで買えばよいという意見もあると思いますが、私は買える本は書店で中身を見て買いたいと思っています。またそういう本との出会いを大切にしたいと思っています。
当分新しい本を買わずに、未読の本を読むとしましょう。
今回この本を見て、先延ばしにしていたけれど、読みなさい!! ということなのだと思っています。
3月11日の今日から読み始めます。
お知らせ 小説 老前整理 わくわく片付け講座 №20 サポーター殺人事件(4)をHP2にアップしました。