ミュージカルとオペラの身体性

日 時 2019年6月6日(木)11時30分〜13時
 この夏に上演されるシンフォニック・ミュージカルと銘打った
「オン・ザ・タウン」(バースタイン作曲)のプレ・レクチャーに
参加してきました。
 ミュージカルの大きな見どころのひとつにダンスがありますが
いかにして音楽から身体表現が生み出されるのか、オペラと
ミュージカルの比較は・・・・等々の解説がありました。
 このミュージカル「オン・ザ・タウン」は、3人の水兵が世界一
エネルギッシュな街・ニューヨークを制覇(?)するお話しで、ジャズの要素を取り入れた傑作、1949年にはフランク・シナトラ等の出演により映画化(邦題「踊る大ニューヨーク」)もされています。
 さて音楽劇における身体性ですが、いろいろな実例でもって解説くださいました。
 まず「ランメルムールのルチア」(ドニゼッティ作曲)より歌う人が前に出てくる原型、「フィガロの結婚」(モーツアルト作曲)からは歌手が求められる動きの例を示されました。
 そして音楽・芝居・踊りの身体性としましては、「ウエスト・サイド・ストーリ」(バーンスタイン作曲)や「オペラ座の怪人」(ウェーバー作曲)等の映像からお話しくださいました。
 特にミュージカルの特徴としまして、ダンスによる表現をあげられました。
 ミュージカルも古くは「南太平洋」等々がありますが、ダンスが大きく影響した作品はやはり「ウエスト・サイド・ストーリ」で、その原点が今回の「オン・ザ・タウン」かもしれません。