日 時 2019年9月10日(火)13時30分〜15時
ムソグルスキーは、1839年3月21日生まれのロシアの
作曲家です。
彼の代表作は、歌劇「ボリス・ゴノウノフ」、管弦楽曲「禿山
の一夜」、ピアノ組曲「展覧会の絵」等です。
それらの中から今回は「展覧会の絵」について解説をして
いただきました。
この曲は友人の画家の死を悼み、その絵を題材にして
作曲された由です。
またこの曲は1922年にラヴェルがオーケストラ版に編曲したことにより、世界的な人気を獲得し、原曲のピアノ曲もその人気に押される形となりました。
そこでピアノ版、オーケストラ版、そしてラヴェル以外の編曲をCDで聴き比べようということです。
なお曲の構成ですが、絵と絵の間をそぞろ歩きする趣で、各々のモチーフとモチーフの間に「プロムナード」という短い曲が挿入されているのが特徴と言えます。
まず最初に聴かせていただいたのは、その「プロムナード」のピアノソロで、次にラヴェルのオーケストラに編曲したものも合わせて聴くことができましたが、編曲後のメロディはかなりゴージャスに思えました。
そしてストコフスキーの編曲も聴かせていただきましたが、これはラヴェルの編曲の豪華絢爛をかなり押さえており、よりロシア的に編曲した意図が垣間見えました。(写真は展覧会の絵のひとつ)