日 時 2019年9月26日(木)13時30分〜16時
ルネサンスの巨匠・レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に「岩窟の聖母」
がありますが、これが何と2枚あり、しかも構図もほとんど同じで
ある由です。
そこでレオナルドの没後500年となる今年、その謎解きを楽し
もうとする講座がありました。
1枚はパリのルーブル美術館に、あと1枚はロンドンのナショナル・
ギャラリーにあるとか。(写真左はパリ版、右がロンドン版)
どちらの絵にも聖母マリアとキリスト、洗礼者ヨハネと天使が岩窟を背景に描かれています。
若干の違いは、天使の右手や視線(表情)で、その他色調や植物等も挙げられます。
絵の元々の注文主はイタリア・ミラノのサン・フランチェスコ・グランデ聖堂の司祭長だそうです。
注文主の制作希望は、下記だったようです。
●中央パネル:聖母とイエス、天使と予言者を描くこと。
●左右パネル:唱歌・奏楽天使(左右2人ずつ)を描くこと。
なお、天使を描いた左右パネル2枚は、ナショナル・ギャラリーにのみ所蔵されているそうです。
レオナルドが注文を受けて描き、グランデ聖堂に設置されたのは、研究者によれば現ロンドン版であり、レオナルドが最初に描き始めたのはパリ版だそうで、何らかの事情(信徒側はパリ版に不満で、後にロンドン版を描いた?料金係争?等々)で、最終的に納品したのがロンドン版であろうとのこと・・・・・