今回のまちあるき日記はこれで終わりです。
あっちこっち歩いてて、
途中から樋口一葉が鮮烈に心に入って来たので、
まちあるき後半は、
樋口一葉ゆかりの地のみ歩いて回りました。
樋口一葉はみなさんご承知の
今の5千円札の女性です。
彼女の人生を知ると、
涙なしでは語れません。。。
父親が度重なる事業の失敗や借金をしまくった挙げ句、
彼女が18歳の時に死んでしまい、
(既に兄も死んでいたため)
女戸主(おんなこしゅ)として母と妹を養いながら、
父親の貧の遺産を一葉が一手に返すべく、
一所懸命働きながら一家の財産を質屋に出して、
窮地を凌ぐなどされていました。
結婚話も数件あったそうですが
(あの夏目漱石とも!)、
父親の借金ぐせや、樋口家の借金問題で
尽く破談になったそうです。
若い女性なので娼婦や妾になる選択もありましたが、
彼女は凛とした士族の娘であるという誇り
(支え)があり、ならなかった、とのこと。
一本筋の通った、だけど、
自分自身が社会の「底辺層」の人間だけに、
愛情深い、天性の才能と感情が豊富すぎる程にあり、
それが小説を書くことへの情熱
(エネルギー)になっていったのではないでしょうか。
<つづく>