川西市では毎年人権週間(12/4〜10)中に映画を
2本上映しています。
今年は「こどもしょくどう」と「グリーンブック」でした。
「こどもしょくどう」は今全国に広がっている子ども食堂の
原点とも言える映画でした。
映画のチラシには『子ども食堂が必要とされる現代社会を
子どもの視点から描いた物語』とあります。
まさしくその通りで出演していた子役たちの演技が
すばらしかったです。
親に捨てられて行き場を失い、食べるものもない姉妹を
親が食堂経営している店の子どもが
いじめられている同級生とこの姉妹を家に連れて帰り
ご飯を食べさすのが始まりです。
かつては、姉妹は両親と旅行に行ったり
家での楽しい暮らしがあったのに
今は180度違った生活を余儀なくされてしまった。
この姉妹には何の罪もないのに、多分親の仕事に
何らかがあって逃げなければいけなかったのでしょうね。
また想像ですが、多分両親は離婚しているのでしょうが
子ども達は知らされていなかった。
父子が車上生活しながら子ども達に食べ物を
万引きさせる。
挙句の果ては、高校生たちが車をぶっ壊しているのを見て
そこから逃げ出して行方をくらましてしまう。
なんという親でしょうか、信じられな〜い!!
そういう現場と姉妹をいつもつかず離れず
そ〜っと見守ってきた食堂の息子は姉妹を連れ帰り
ご飯を食べさせ泊まらせようとする。
最終、息子の両親は公的機関へ通報し
姉妹は児童相談所か養護施設の職員に引き取られていく。
ラストシーンは乗せられた車窓から見えた
虹色の雲はかつて姉妹の両親と見た雲だった。
それを思い出して姉妹は「お母さ〜ん」と幾度も叫ぶ。
この場面であちこちの客席からはすすり泣きの声が
漏れてきていました。
会場の灯りが点く前に自分の涙や鼻水も拭き取らねばと
慌ててハンカチを探す始末。
貧困な生活を強いられる子どもや家族がなくならない限り
「子ども食堂」ってなくならないんでしょうね。
はぁ〜〜って何ともいえない大きなため息を吐いちゃいました。