2020年1月26日(日)、埼玉県朝霞市にて「地域安全マップ指導員養成講座」が開催され、協会認定講師1名、認定指導員5名で伺わせていただきました。こちらの講座は今年度で3回目の開催。10時〜16時という長時間をかけて、座学(講義)、フィールドワーク、マップ作り、発表会という流れを体験しながら、指導員として子どもたちに教える際のポイントなども学びました。通常の講義は40〜60分程度が多いのですが、「指導員養成」という目的のため、この講座では講義に90分の時間を割いています。そのため、犯罪学史、それぞれの理論的立場の概要と問題点、犯罪機会論がどういった考え方なのか…など難しい話を前半に行い、後半は実際に子どもたちに教えるときにどう講義を進めるのかレクチャーしました。本当に熱心な参加者ばかりで、非常に良い質問も多くいただき、どの班も素晴らしいマップが完成しました。
【1班】
「指導員を養成する」ということを意識して、子どもたちにコメントの指導ができるように、マップ作りでは、班員同士でまずコメントの添削をして、そのに後担当指導員が最終確認という流れで行われました。発表会では、「何気なく歩いている道も、見え方が変わった」といった感想のほか、「今日行う見回り活動の時から早速実践します」という心強いお言葉もいただくことができました。
【2班】
指導員が誘導して説明するだけではなく、一つ一つの場所でまずは意見交換を行い、その後受講生で順番に「指導員役」を決めて、各ポイントで他の班員に指導をしてみるという、かなり実践的なフィールドワークをしていただきました。実際にそういった「教える」ということを経験したためか、コメントもかなり早い段階で仕上がっていました。楽しそうに取り組んでくださったことも印象的でした。
【3班】
フィールドワーク中から「こういったケースではどう教えたら良いか」と多くの質問をいただき、熱意が伝わってきました。立ち止まって班員同士で話し合いをしていると、周りの民家の方がカーテンを開けて様子を見ているなど、心理的な見えやすさ・窓の向き…そういったこともよく理解していただけました。子どもの目線になってみようということで、少しかがんで塀の高さを考えることもできました。
【4班】
「例えば集合住宅の中でも、その住民で屋上や階段の踊り場などを犯罪機会論の視点でチェックして、マップを作ってみたい」「小学校で取り組み、高学年が低学年に教えるなど、継続的にできたら良いのではないか」など、今後に繋がるアイデアを発表してくださいました。他の班もそうですが、コメントも一つ一つかなり丁寧に書かれています。講座終了後にもご質問をいただき、とても嬉しかったです。
今回も受講された方々の熱意に触れることができました。また、主催いただいている青少年育成育成市民会議の皆様、ご支援いただいている市役所の方々にも大変お世話になりました。今回の養成講座を受講された方々は、今後、小学校での地域安全マップ作り活動の際に指導員としてサポート(フォローアップ研修)する機会もあります。それがこの講座の一番良いところです。ぜひ、指導員として活躍していただければと思います。
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