大原を訪問した後は、比叡山の西側(京都側)にある、
赤山禅院(http://www.sekizanzenin.com/)と、
曼殊院門跡(https://www.manshuinmonzeki.jp/)
に行きました。
今回の旅の目的は「比叡山・天台宗にふれる旅」で、
司馬遼太郎先生の『街道をゆく16 叡山の諸道』を片手に、
天台宗の開祖である最澄を始め、
その志を継いで日本に於ける天台宗の基礎固めや
繁栄に導いた(もしくは再興させた)
僧侶のゆかりの地に行きました。
私は四国遍路や高野山で有名な、
弘法大師空海並びに真言宗に
縁が深い人間のようですが、
その同時代に開創された平安仏教である
天台宗もさくっと知っておいた方が良いと思い、
今回の旅を企画しました。
事前にかなり天台宗のことを調べましたが、
その本質や枝葉のことは
あまり良く分かりませんでしたが(浅学ですので^^;)、
奈良仏教や真言宗、各鎌倉仏教と
【やり方(教義・色)】は違っても、
「万人を普く救う/安寧へと導く」という
【あり方(存在意義・目的)】は
同じなんだということは分かりました。
赤山禅院に着くと、平日にも拘わらずお参りする人が
とても多く驚きました。
たまたま月一度の、不動堂での護摩焚き
(比叡山天台宗の大阿闍梨様によるご加持)
があるということでした。
しかも、コロナの影響で数ヶ月ぶりの開催だそうで、
地元の方々が狭い境内に50名程集まっておられました。
せっかくのご縁ですので、私もそれに参加させて頂きました。
当然のことながら、比叡山からお越しの
大阿闍梨様の自然体の凄さはめっちゃ観じられたのですが、
ご参集のみなさんの信心深さ・仏様に対する
真摯な態度に心打たれ、感動いたしました。
恐らくこの比叡山界隈は、先祖代々
天台宗を信仰している人が多いんやと思います。
(その前日お参りした大原の三千院と
寂光院も天台宗のお寺です。
物理的に比叡山に近いからだと思われます。)
天台宗の護摩焚きは初めて体験し、
めちゃくちゃ新鮮でしたが、どの宗派であっても、
昔から今まで継承されている流儀(やり方)は、
時代を越えて真理を貫き通している真の理でありますので、
ALL OKなんだと思いました。
うまく言葉では表現し切れませんが、
本来の宗教〜人としてのあるべき姿/
真の幸福への道筋〜や、宗教と人間との
あるべき関係性というものの【根本的な風景】を
私は赤山禅院の不動堂で観ることが出来ました。
護摩焚き終了後は、
お寺の方からお土産(お下がり?)として、
パンなどをたくさん頂きました。
私も地元の方々のように、“赤山大明神”に
歓迎された気分になって、とても嬉しくなりました(=人=)☆