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当時の流行を振り返ってみると、なぜあれが流行ったのか、どうして欲しい思ったのか、と不思議に思うものがありませんか。しかしその頃は流行のものを持つことが誇らしかったし高価だった、加えて楽しい思い出もあったのかもしれません。そのようなもののひとつに「狐のえりまき」があります。
若い人には狐のえりまきと言っても想像がつかないかもしれません。ぬいぐるみならまだしも、本物の狐の頭を首に巻いていたと言うと、残酷! とか、信じられない! とびっくりするかもしれません。しかし当時はそれがおしゃれだった。
この驚異の狐のえりまきがまだ眠っていることを知ったのは、少人数のセミナーで受けた次のような質問でした。80代のひとり暮らしのHさんとの会話を紹介します。
「実は、うちに箱に入れたまま何十年も放置している狐のえりまきがあるのですが、どうすればよいでしょうか」
「うーん、もうえりまきをされることはないですよね。それなら処分されてはいかがです」
「そう思うのですが、中がどうなっているのか分からないので開けるのがこわいのです」
「確かに、こわいですね。ご家族に見てもらえばどうでしょう」
「今、うちに来るのはヘルパーさんだけなんですけど、ヘルパーさんに見てもらってもいいですか」
「ヘルパーさんもこわいと思いますけど…」
「だって毛が抜けてぼろぼろになっていたら気持ち悪いじゃないですか」
ここで二人の会話をきいていたHさんの友人が見かねて口を出しました。
「中を見ずに箱ごと捨てればいいのよ」
その後、Hさんの狐のえりまきがどうなったかはわかりませんが、この話を講演ですると「うちにもまだありますよ」と言う声が上がるのです。まさか狐のえりまきがこんなにあちこち眠っているとは思わなかったというのが正直なところです。たぶん処分するタイミングを逸し、忘れてしまっていたのでしょう。何十年も防虫剤を入れていない狐のえりまきは毛が抜けていたり、変・褪色しているでしょう。臭いもあるかもしれません。
一般社団法人日本毛皮協会の公式サイトによると、毛皮の保管は温度10度以下、50%の湿度が理想とされているようです。そこまで厳密にするのが無理なら、通気性のよい冷暗所で、防虫剤を使用し毛が押しつぶされることのないようにゆったりと収納するのが望ましいそうです。
『転ばぬ先の「老前整理」』2016年 東京新聞より
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