皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。
まだそんなに冷え込んでいないはずの日に、小さな綿毛のような「雪虫」が舞っているのを見ました。
しっとりと湿った土から、くつくつと煮える鍋物の匂いがしてきます。
さて、ほんの一昔前、よく世間では、辛い現代を生きるのに、「夢を持ちなさい」と繰り返しアナウンスされたことがありました。
辛さの中で、いつかこの状況を抜けて明るい現実を生きることを夢みることが良しとされた時代がありました。
それはあながち間違いではないかと思われますが、どうもその言葉を受け止めつつも、実際に具体的に何をどう夢見ることで辛い今を慰めることが出来るのか、途方に暮れたことも確かでした。
その時に、その夢が、具体的に自分が変わることなのか、それとも、ただ静かにつらい状況をしのいだ、しのげた喜びなのか。
ふと「三年前」を思うとき、自分自身の状況がさほど変わっていなくても、ただ生きて三年後の「今日」を迎えられた。
三年後の今日のひと日の景色に出会えたことが、何より円満に大きな夢を叶えられたのではないのかと思います。
今また、相も変わらず個人的にも世の中的にも厳しく複雑な「今日」を生きるにあたって、願わくは「三年後」の「今日」の明るい陽の光を浴びていられるようにと、小さな夢を託したいと思います。
ムニュ