「巨人」の「復活」

日 時 2020年12月12日(土)14時〜15時30分
 近代を代表する音楽家のひとりであるグスタフ・マーラー(1860
〜1911)について、交響曲第1番(巨人)と同第2番(復活)をDVD
で聴きながら解説をいただきました。
 その生涯は、カリシュト(ボヘミア地方)に誕生(1860)、ウィーン
音楽院入学(1875)、ライバッハ州立歌劇場指揮者に就任(1881)
をはじめ、ライプッチヒ、ブダペスト、ハンブルグ、ウィーン歌劇場
等々の指揮者を務め、ウィーンで没しました。(1911)
 まず交響曲第1番ですが、最初は2部構成の交響詩として発表
されましたが、後に4楽章(第1楽章:自然音のように、第2楽章:力強く躍動し、第3楽章:厳粛に重々しく、第4楽章:嵐にような激励)の交響曲になった由。
 副題の「巨人」は、マーラーの愛読書であったジャン・パウルの小説「巨人」に由来しているようですが、これは上演に際してつけられたとのこと。
 次に交響曲第2番ですが、これは5楽章(第1楽章:真剣で厳格な、第2楽章:ゆっくりと、第3楽章:静かに流れるような、第4楽章:厳粛に素朴に、第5楽章:荒々しく達成感をもって)からなっています。
 副題の「復活」は、もちろん「キリストの復活」のことで、第5楽章で歌われる歌詞からとられたもののようです。(第4楽章と第5楽章に声楽<シンフォニー・カンタータ>を導入)