皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。
日に日に風に暖かさが加わり、春のにおいと光の中で、新たな命や花が開き始めています。
過ぎ去った季節の色を塗り替えるように、華やかさを秘めた草木の新芽がほころびかけています。
さて、園芸店で見かける草花には、「一年草」と「多年草」と呼ばれる種類がありますが、その名の通り、「一年草」は、約一年ほどで成長が完結する草花で、「多年草」は、次の年以降も成長のサイクルが繰り返される植物です。
一年草においては、花が咲き枯れていくまでの春夏秋冬が、その生涯において「一度だけ」ということになると思います。
何年も何十年も生きるわれわれ人間は、植物に例えると「多年草」といえるかと思います。
その一生の中で、何度も迎える「春夏秋冬」、その年ごとにいろいろな思いを重ねて、何度も経験しているはずの季節が、また一層深みのあるものとなっていきます。
ですが、人間もまた、大きな目で見て生涯の中で大きな四季、「春夏秋冬」を「一度だけ」経験していきます。
青春があり、華やかな夏があり、歳をとり秋を迎え、穏やかな老後という冬を過ごす。
毎年繰り返される四季の上に大きく重なるように、人生の四季がある。
大きなうねりのようなスパンですので、その時ははっきり自覚できなくても、知らない間に季節を迎え、過ぎていく。
大きな人生の四季を彩るかのように、季節の四季が繰り返され過ぎていく。また今年も春を迎えて、一瞬の光の鮮やかさを焼き付けたいと思います。
ムニュ