皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

今年の桜も散り、新型コロナ流行から早くも二年目の春を迎えています。
人間の世界の混乱や憂いを、山々の動物や植物、鳥や虫たちはどんな思いで見つめているのでしょうか

さて、ムニュは生まれてから40年ほどあまり、生まれた土地から離れたことがないのですが、幼少期から、よく学校の帰りや友達と遊んだあとの家路で、夕方の空を見上げるのが好きでした。
宵の明星と細い三日月が並んで薄紅色の空に光っていると、とても心の中がいっぱいに透き通っていくような気持になりました
今でも、基本的にはその空は変わっていない、同じ暦に同じ時間に金星と三日月は並んでいます。
大きくなり、何度かあちこちに旅行をして、もっとすごい満天の星空を見たり、飛行機の窓から凍てつくような輝きの星々を見たりもしました。

ですが、最も広い、最も美しい空は、やはり「故郷」の空なのだなあと思います。
この先、もし自分の街が開発されてビル街になっても、排気ガスやスモッグがたちこめてどんよりとした空気になっても、その隙間から見える宵の明星や三日月を見るたび、少しでも心がふくらみ、幼いころの家路の空気の匂いがよみがえってくれたらなあと思います。

ひとりひとりの心の中にある、「いちばん広い」、故郷の空、その輝きを宿す今夜の夕刻も、楽しみに待ちたいと思います。 
 ムニュ