「長崎レポート④ 出津集落とド・ロ神父」 前編

長崎には軍艦島等を含めた産業系の世界遺産と、

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と

2つの世界遺産があります。

私の素朴な疑問として、かつて国禁になった

キリスト教をおよそ250年(およそ7代)に渡り

【潜伏キリシタン】となって、

長崎の人を中心に何故信仰し続けて来たのか?!

というものがありました。

国禁になりキリシタンを続けると

命の危険があるにも関わらず、

改宗しないで代々信仰し続けて来た人たちが

結構おられたそうです。

我が国の【潜伏キリシタン】という存在の中に、

本来の信仰(宗教)というもののあり方/存在意義、

また信仰を自らの人生に取り入れることの

必要性が観えて来るのではないか?と私は考え、

いつか潜伏キリシタン関連の地を

巡ってみたいと思っていました。

で、今回はその一つである出津(しづ)集落に行きました。

出津教会堂は世界遺産に含まれておりますので、

下記に事前連絡しないと教会内部を見学させて貰えません。

https://kyoukaigun.jp/reserve/list.php

上記に事前連絡をし、当日スタッフのおじさんに、

出津教会堂を案内していただきました(無料)。

明治に入り、キリスト教を信仰しても良いということになり、

この出津集落にも教会建設の機運が高まりました。

が、この集落は昔から裕福では無かったのです。

・・・私は今回長崎に行き、

なぜこのあたりだけキリシタン(キリスト教の信者)

が多いのかが分かりました。

まず歴史的な経緯として、

ポルトガル人(フランシスコ・ザビエルたち)が伝え、

その信仰の内容の素晴らしさもさることながら、

ポルトガル人がもたらす【貿易品/富】に魅力を感じ、

それ目当てもあってキリシタン大名も増え、

地域を上げてキリシタンが増えて行きました。

<つづく>