掛け軸の仕上げ工程

先週のブログ「古美術修復」見学の続きです。

「古美術修復」の見学に訪れたラスター堂で、木原先生の「掛け軸の仕上げ工程」を見せていただきました。ちょうど私が着いた時、4本の掛け軸の仕上げをされているところだったのです。

総裏打ち、それに裏摺りと耳スキが終わった作品に、掛け軸仕上げの最終工程となる「八宗・軸の取り付け」から「紐、巻紐の取り付け」を見学(撮影)しました。

「八宗」とは掛け軸の上に付いている細い棒で、「軸」は掛け軸の下に付いている太い棒です。

「紐」は八宗の左右に結ばれた紐で、掛け軸を吊るすためのものです。

「巻紐」とは掛け軸を巻いて仕舞い込んでおくための長い紐です。

上記全ての工程では「糊」を使います。作業のポイントは「糊」を作品に塗布する量と手先のスピードだそうです。