スリーA方式認知症予防ゲーム進行ファシリテーター養成セミナー

埼玉県の方が、次のような講座を企画されましたので、ご紹介いたします。(高林実結樹)

日時:5月19日〜20日 
会場:三郷市文化会館
お申込み・お問い合わせ先 :電話およびファクス番号 048-956-0580
 メールkarashi@msg.biglobe.ne.jp 担当 水口
http://llprhizomic.jimdo.com ホームページ上部の「ニュース」欄からご覧ください。
主催:特定非営利活動法人 游
協力:特定非営利活動法人 認知症予防ネット LLPリゾーミック
後援:三郷市 福祉部ふくし総合相談室

★人を繋ぐ事業の参加者を探しています★
昨春の311以降、人と人とのゆるやかな繋がりが生死を左右する場面が連日、新聞やテレビといったメディアを通して私たちに届いています。

★つなぐ人が居なくなりました★
かつての日本には人を繋ぐお世話を焼く人が、そこかしこに居ました。仲人さん、町内の世話役さん、近所のおばちゃん、消防団員さん、・・・今では希少な人たちです。

★まだ間に合うかもしれません★
こうした状況に手をこまねいて見ていられない方々を探しています。私たちは東北にボランティアに行って仮設住宅を回り、被災者の方の話に耳を傾けていらっしゃる方を知っています。献身的に瓦礫を除去し、生活空間の環境を整えようと力を振り絞っていらっしゃる方々をメディアで見ることができます。こうした方々と場所は違っても近所で、人と人とを繋いで住み良い地域を創ろうとお思いの方々と手を結びたいと思います。

◆◆そのための一つの手段としてスリーA方式のゲームは特効薬(魔法の薬)です◆◆

★スリーAゲームを各地で展開して繋がりあう社会の一翼を担いませんか!★
スリーA方式のゲームは本来、認知症の予防を目的に開発されました。明るく、頭を使って、あきらめない・・・この三つのAの頭文字が本ゲームの価値です。
各地の特養を始めとした高齢者施設でも同じ様なゲームが行われています。一見、同じに見えて既存のゲームとの違いがあります・・・それは・・・

1 何と言っても参加者(認知症になりかけの人、予防を目的とした人、ご家族etcといった方々)が、その一時を心から笑って過ごせ、仲良くなれます。人と楽しく過ごす時間は言い換えれば社会参加です。人と繋がっているという感情は認知症の予防や引き戻しに効果があると言われています。

2 認知症の当事者は勿論のこと、ご家族や介護者のメンタルケアになります。このゲームには笑いがあふれていますが、同時に参加者はお互いに人としての優しさを要所要所で感じることができます。優しさは認知症の人も感じます。
あなたが嫌そうな表情を見せれば人は心の底で、それを敏感に感じます。優しさは穏かな表情や、ゆったりとした急かさない動作、ゲームの進行役や補佐するメンバーが、参加者の身体を触れる時の腕や掌から醸し出される振る舞いで伝わります。こうしたムードの持つ力は強力です。場の空気に何かが宿ったような力があります。場を創ること=環境を整備することがゲームの正否を左右します。スリーAのゲームは場作りに適しています。

3 参加者が自分から積極的に参加しようという気を起こさせます。
参加者は敬意を払われます。認知症者の方が全く!!軽視されません。大切な客人として、もてなしを受けていただき、人として重要視されます。敬意や重要視は進行役や補佐する人が心の状態を、そのように保つだけでは足りません。目に見え、耳に届くように気遣い、振る舞い、それらに全神経を集中させることで実現できます。こうした熱意や誠意が参加者や家族に届いた時にゲームは功を奏します。ゲームの流れを追うだけでなく自発性を引き出す手法がスリーAには備わっています。

★マザーテレサの教えとは・・・★
ノーベル平和賞を受けたマザーテレサの逸話があります。
「マザー、私もインドに赴き、マザーのお膝元で飢えに苦しむ人々のお役にたちたい」こう質問したのはマザーテレサが来日した時の、ある1人の女性でした。それに対するマザーの答は・・・・・・
「あなたの周囲にあなたの力を必要とする方が沢山います」というものでした。
マザーの教えに倣うなら、あなたにもお家の近くで人と人とを結び、併せて認知症の予防に大きな効果を持つスリーAゲームの進行役として、是非ご活躍いただくことをお勧めいたしま す。

★あなたの生き甲斐が大きくなり、ゲームや会合のスキルが高くなります★
スリーAゲームの進行役をゲームファシリテーターと呼びます。
ファシリテーターは、場を和やかにし、人と人とを繋ぎ合い、そして雰囲気を暖かくします。その点で、単なるゲームのリーダーとは異なります。
ゲームのプログラムは既に多くの本で紹介されているので、参考になります。でも、プログラムを実行することと、進め方の技術は異なります。この両方を共に磨くことでゲームの有効性が高まりますが、同時に地域コミュニティでの活動範囲が広まります。会合での場創りが上手くなれば、そこに集う人々に喜びを与え、積極的に参画しようとするマインドを養うことになります。
あなたが居ないと会が楽しくない・・・と言わしめるファシリテーターになっていただきたいのです。

★進め方の上手い下手で参加者を巻き込めるか、どうかが決まります★ 5月19日と20日の2日間で開催されるスリーA方式認知症予防ゲームファシリテーター養成セミナーは両日ともゲームの流れと各ゲームの意義を学び、同時に進め方のコツを習得いただけるようプログラムを設計しています。
この機会に人を繋ぎあい、認知症の予防を促し、明るいコミュニティを築く一助となるスリー A方式のゲームのマスターをお勧めいたします。このゲーム進行のスキルやマインドを持ち、各地で年間、数百回のセミナーや講演を開催していらっしゃるNPO認知症予防ネットの高林実結樹理事長の直截のご指導をいただきながら過ごす2日間でゲームを習得してください。 その後はあなた自身が施設や公共の会場、等々でゲームを主催いただき、参加していただけた方々との交流が始まります。多分・・・ですが、定期的な開催を求められる可能性が高いでしょう。 そしてゲームファシリテーターとして地域活動のリーダーになって活躍いただくことになります。
繰り返しになりますが、スリーAゲームは認知症予防に貢献すると共に人をつなぐ機能を持っています。これから益々、増加が懸念される孤独死や独居による孤立、高齢者の引きこもり、世代間の断絶といった数々の社会問題を緩和する糸口が発見されると思います。

※特に次のような方にお勧めいたします。
◎高齢者施設等でアクティビティやゲームを担当されており、ゲームの盛り上げ方や、おもてなしのレベル向上をお考えの方。
◎民生児童委員さんや社協の方で地域の支え合う関係を築こうとお考えの方。
◎病医院や保健所等でソシアルワーカーとして活躍しながら対人スキルを磨きたいとお考えの方。
◎地域のリーダーや地縁組織のメンバーで、コミュニティの活性や認知症の予防に関心をお持ちになり具体的な活動を考えていらっしゃる方。
◎一度、お仕事を退職されて第2の人生を有意義に過ごそうとお思いの方々。
主催者であるNPO法人游は埼玉県の三郷にあって社会活動をしています。今回のセミナーの受講者の皆さんには修了証を発行し、各施設や会場で受講された皆さんが活動を実施しやすいようにフォローしていきます。
具体的には施設等で実施する場合は完全なボランティアとしてではなくゲームファシリテーターに対して報酬が発生する仕組みを創ります。
今月の19日と20日の両日のセミナー終了後は翌月から連続3か月のフォローアップセミナーを継続して修了生の方々が現場で活躍できるように腕を磨いていただきます。(自由参加)
本件に対するご質問やお問い合わせをお待ちしています。
長文をお読みいただきありがとうございました。

 NPO游代表 水口理恵
 
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NPO法人 認知症予防ネット 理事長 高林 実結樹です。

上記は水口さんの投稿です。これを読んで感嘆しました。なぜかと言うと、わずか2,3度のお出会いですのに、「スリーAゲームファシリテーター養成セミナー開催」のお誘い文が、ほぼ完璧にスリーAを自己薬籠中のものとしておられると、見てとれたからです。なんと理解の確かな、早い、スゴイ方もおられるものだなあと、思いました。

私はこれまで、スリーA方式のゲームリーダー養成講座を地元だけでなく他県でも何度も関わってきました。しかし水口さんほど確かな受け止めを書かれた方にお出会いしてはいません。

養成講座では終了時に試験をしたことはありません。試験をしても、あまり意味が無いからです。それは、分かったと、本番で出来る、とは違うからです。
養成講座の終了時は確実に理解できていても、時間が経過するにつれ、“息の力”とでも言うような優しさのなかに“隠れている気力”が薄れがちで、誰でも(!)普通、一度は形骸化するものです。

それを乗り越えるには切磋琢磨しかない、2度目、3度目のフォローアップ研修か、求道心で単独で追求していくか。マンネリ状態から脱皮するには、山を越えねばならないと感じています。どのような山かというと、気力が薄れ、悪い癖が出て、迷いが生じ、スリーA精神が希薄化します。それから抜け出す道を独力で見つけることが出来るのか? 不可能ではありません! とても具体的です。実は道は目の前に拓けているのです。見る力が衰えるのがマンネリでしょう。目の前の高齢者が発している信号を見る力があれば、ヒラメクように即座に、山の上に到達できます。

これは決して禅問答みたいなことではなくて、迷いを意識すること、求める心があれば、誰にでも可能です。

 今度の三郷育成セミナーは、水口さんの理解力と、実行力に私も良い感化を受けて、稔り多いセミナーになるように、関わらせていただきたいと思っています。
吉本さんをパイロットとするセミナーですから、私自身の悪癖は削除されて、効率良く体験から体得へと、スリーA精神がお一人ずつの血となり肉となり、身に付くことを目指したいと思っています。

受講お申込みの皆様に、お出会いするのを楽しみにしています。