脳卒中にならないために

日 時 平成24年5月31日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 馬淵英一郎氏(宝塚医師会)
 脳血管障害には大きく分けて、脳に出血する「出血性脳血管
障害(くも膜下出血や脳出血)」と脳へ血液が届きにくい「虚血
性脳血管障害(脳梗塞や一過性脳虚血発作)」があり、日本人
の場合、この内脳梗塞が全体の75%である由です。
 これらは何故恐れられるのかと言いますと、「生命の危機に
瀕する。」「寝たきりになったり、生活に支障をきたす。」「うつ病や認知症になる。」「家族の生活に影響を及ぼす。」等々からです。
 主な症状は、「片方の手足や顔半分の麻痺・しびれが起こる。」「ロレツが回らない・言葉が出ない・他人の言うことが理解できない。」「立てない・歩けない・フラフラする。」「片方の目が見えない・物が二つに見える・視野の半分が欠ける。」「激しい頭痛がする。」等です。
 これの治療ですが、上記の症状が出てから3時間以内であれば、脳を助ける効果のある薬物が開発されていますので、何しろ早く専門医へ行くことです。
 このような病いは加齢とともに増加はしていきますが、出来るだけの予防を心がけることが大切で、それにはまず生活習慣病をコントロールすることであり、具体的には、高血圧・糖尿病・肥満・不整脈・喫煙・飲酒・運動不足・ストレス・・・等々ということになります。