ホスピタルアートの効果

日 時 平成24年6月16日(土)
場 所 大手前大学
講 師 藤本幹也氏(大手前短期大学講師)
 病院にはなぜアートが必要かという問題ですが、これは病院の
持つイメージが、殺風景・恐怖感・寒々しい・・等で、かつ医師等
の病院関係者は、体力的負担・ストレス・緊張感・・等があり、患
者は、落ち込む・楽しくない・・等を心に持っているからでしょう。
 そこで病院を温かな空間に変えられないかと考え、そのひとつ
の方策としてアメニティということに行き着いたそうです。
 具体的には、①アート、②緑・庭園、③ワークショップ、④音楽鑑賞等への取り組みです。
 これらを実施することによって「和らぐ」「癒される」等により、温かい空間が演出されるというものです。
 この考え方を取り入れた病院がいくつかあるそうで、たとえば芸術大学とコラボで壁にアートを描いた(京都府立医科)、地域と連携してホスピタルパークを運営(関西労災)、NPO法人と共同で廊下にペイントしたり楽しい遊具を取り入れた(音羽病院)等をご紹介いただきました。
 また海外では、患者に自由な生活を提供したり、家族のサポートに配慮したり、子供達に遊び場や遊具を取り入れたりして、楽しい空間造りを行っている例もお話しくださいました。
 ホスピタルアートの効果は、五感を刺激する・生活の質を高める・他とのつながりが広がる・やすらぎが生まれる・・・等々ではないかと思われます。