日 時 平成24年6月21日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 良原久浩氏(宝塚医師会)
65才以上では5人に1人が何らかの形で腰痛を自覚している
というデータがあります。
いわゆる加齢によるもので、その要因は①脊椎の骨や関節に
由来する、②椎間板に由来する、③腰椎を取り巻く筋肉疲労に
由来する・・・・・等々で、この腰痛を引き起こす病態としましては、
①姿勢の悪さ、②激しい運動や労働、③老化による、④内臓の病気、⑤精神的ストレス等です。
腰痛になるとつい安静にしがちですが、対応としましてはそのまま日常生活を続ける方が効果的である由で、急性腰痛症患者の10人に8人は2週間以内に自然治癒しているとのことです。
なお骨の病気に「骨粗鬆症」がありますが、これは骨の中のカルシウムが少なくなってスカスカになり、骨折しやすくなる病気のことで、骨密度が70%(20〜44才の骨密度の平均を100%として)を下回ることを言うのだそうです。
骨粗鬆症になりますと、薬物治療(破骨細胞の働きを抑えるや骨芽細胞の働きを活発化させる)を施すことになりますが、その前に半年〜1年ごとに骨密度を測定することや採血によって骨吸収や骨形成の状態を把握しておくことも大切なことです。
腰痛の陰には重大な病気(腫瘍・がん、感染症、内臓の病気・・・)が潜んでいることにも要注意です。