年代別めまいとその特徴

日 時 平成24年6月21日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 金川清人氏(宝塚医師会)
 「めまい」はその年代により、その要因や特徴が若干異なる
ようです。
 小児(学童・中学)では、頭痛を伴う起立性低血圧(自律神経
失調症)、耳からくる遅発性内リンパ水腫、女児に多い心因性
めまい等です。
 若年期(20〜30代)では、睡眠不足による疲労に伴うめまい、嘔吐がある前庭神経炎、長期間労働からくるメニエール病、ダイビング等をした場合の圧の変化による外リンパ瘻等々。
 また中年(40〜50代)では、心労やストレスによるメニエール病、高血圧・高脂血症・心臓病等の合併症、横臥位による良性発作性頭位めまい、デスクワークからくる肩こりによる筋緊張性頭痛等が。
 そして高齢者(60代以上)では、前述の良性発作性頭位めまい、降圧剤の服用により血圧が下がり過ぎる起立性低血圧、老老介護からくる心労によるメニエール病、動脈硬化や心臓病等による合併症、睡眠障害・歩行障害による予備能低下等々、 多岐にわたります。
 これらを予防するため、日頃から①目を動かす、②頭を動かす、③階段の昇降、④片足立ち・・・・・等々を励行することで、万一 上記のような「めまい」が持続するようなら、投薬による治療法(病状により、抗生物質・利尿剤・ステロイド・筋弛緩剤等)があります。