和食検定の基本レベル問題例です。

10月には大阪で和食検定が受験できますのでトライしてみたく思っています。
皆さんは下記の問題例いかがでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

基本レベル問題例

例題1:専門料理の説明で適切なものは、次のうちのどれですか。

(1) 鰻は江戸時代から食べられるようになった料理である
(2) 天ぷらは中国から伝来した外来料理である
(3) すしの起源は生成れである
(4) しゃぶしゃぶの鍋の起源は中国の火鍋子である

解答:(4)

鰻は古くは「むなぎ」と呼ばれ、万葉集に出てくるほど古くから滋養豊富な食べ物として食べられてきました。天ぷらは外来料理で言葉自体も外来語です。ポルトガルから伝来しました。すしの起源は馴れずしといわれ、現在でも滋賀県に伝わる鮒ずしがその代表とされています。時代が進むと漬け込みを短くし魚が生のうちに飯と一緒に食べるようになり、これが生(なま)成(な)れといわれるものです。火鍋子は中国の寄せ鍋のことで、鍋には中央に煙突がありその中に炭火を入れるようになっています。これが日本のしゃぶしゃぶの鍋の起源といわれています。

例題2:長寿の祝いのうちで80歳を祝う賀寿に該当するものは、次のうちのどれですか。

(1) 古希
(2) 傘寿
(3) 卒寿
(4) 上寿

解答:(2)

昔は人生50年といわれ長生きは稀で、60歳以降を祝うようになったのは室町時代以降のことです。古希は中国の詩人杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」に由来した数え年70歳の賀寿、傘寿は傘の略字「仐」が八十と読めることから数え年80歳の賀寿、卒寿は同様に卒の略字「卆」が九十と読めることから90歳の賀寿、上寿は最上位の意味から100歳の賀寿をいいます。

例題3:お造りの説明で適切でないものは、次のうちのどれですか。

(1) 刺身と鱠が区別されるようになったのは江戸時代である
(2) 向付は茶懐石から転用され付いた名前である
(3) 刺身は作り身に魚のひれを差したことから付いた言葉とされている
(4) つまやけんは刺身を引き立てるためのもので食べるものではない

解答:(4)

お造りは生の魚を酢で食べる鱠から始まり、江戸時代に醤油が普及すると、醤油で食べるお造りと酢で和える鱠が区別されるようになりました。向付は茶懐石で出されるお造りが、ご飯と汁の向こう側に置かれた(付けられた)ことから付いた名前です。刺身という漢字は作り身にその魚の鰭を刺したことから付いたとされています。刺身にはつまやけん、辛味が欠かせません。これらは刺身の盛付けを助けたり、彩を添えたりするものとして欠かせないものですが、また口の中の生臭さを消したり、殺菌効果があったり、味や香りを引き立てる効果もあり、見た目の良さだけを楽しむために添えられているわけではありません。

例題4:中国料理のマナーについて述べたもので適切でないものは、次のうちのどれですか。

(1) 汁そばの汁は散蓮華ですくって音を立てずに飲む
(2) 北京ダックは手を使って食べる
(3) 取り皿は手に持って食べる
(4) 取り皿は料理ごとに変えるのがマナーである

解答:(3)

中国料理では料理が終わるとご飯、粥、汁そばのいずれかが出されます。汁そばは麺を箸で引き上げ、左手で持った散蓮華にのせて汁がたれないようにし、汁は散蓮華ですくって音を立てずに飲みます。北京ダックや饅頭などは手を使って食べます。また1枚の取り皿に2〜3品もの料理を載せるのは非礼とされており、油を使う料理が多く味が混ざりやすいため、取り皿は料理ごとに取り替えます。器では、中国料理で手に持ってよいのはご飯茶碗と箸、散蓮華だけです。料理の皿や取り皿は置いたまま食べるのがマナーになっています。

例題5:お客様にメニュー等をお渡しするときに添える表現として適切なものは、次のうちのどれですか。

(1) Here you are.
(2) This is you.
(3) Given to you.
(4) Receive it please.

解答:(1)

「Here you are」は何かをお渡しするときに「どうぞ」という意味で使う定型表現 です。メニューを手渡したり、料理をお客様に提供するときに言い添えます。”This is your ○○(料理名)”のように、料理名を伝えながらお出しする場合もあります。