さて、本当に久々の更新です。
COCOCHIは前年度末を持って、甲東園の実験店舗を畳み、所属していた学生もそれぞれ別々の道を歩んでいます。
これまで、一切そのことに関する記述がなされなかったことに対して謝罪申し上げます。
本当に申し訳ありませんでした。いつか巣立っていった学生たちが様々な場での経験を経、1度でもいいのでもう一度COCOCHIを再編成できればと個人的には考えています。
個人的にはメンバー一人一人が尊い存在で昨年、一昨年は非常に有意義な時間を過ごさせていただいたと思っています。
さて、話は変わり、本題に戻ります。
フェアトレードは貧困根絶に貢献するのか
私はこれまで、この貧困根絶を果たすものとしてフェアトレードに関心を持ち、COCOCHIにも参加しました。
援助ではないという名目で行われている背景に非常に関心を持ちました。
しかし、フェアトレードによる恩恵を受け、貧困から抜け出す人々はごく一部の人々であり、その生産者は運のいい生産者であるとされる報告を何本か拝見しました。
フェアトレードの理念を聞けば、おそらく多くの人がその意見に賛同し、製品を購入することもあるでしょう。
ただ、最近私自身が感じるのは、フェアトレードへの依存です!
フェアトレードは正当な貿易システムというキャッチコピーで売り出し、製品を買うこと自体が社会貢献・生産者の収益になると考えられています。
しかし、実際は輸送費やライセンス料、仲介料など様々な経費がかかります。
そして、一番感じるものはフェアトレードに参加している生産者の出口がどこにあるのかということです。
フェアトレードは正当な貿易と言われますが、実際は、付加価値のついた貿易であり、消費者はフェアトレードを優先して選ぶようになされています。そして、購入者の多くはそういった活動(慈善活動)に協力的な人であり、そういった意味では援助の面は決して抜け出せていないと考えます。
確かに、情報へのアクセスが正当でない現在の状況を打破するという意味では、救済的措置としてフェアトレードは一定の効果があると思います。
しかしながら、さらに重要なのは現在のフェアトレードの活動の結果により、貧困から抜け出せた生産者が、フェアトレードの枠を抜け、自分達だけの力でやっていく際に、再び貧困に陥らないだけの能力を持ち合わせているかということです。
もしかしたら、フェアトレードの枠を抜ける必要性もないのかもしれませんし、自分達だけでやるということ自体がお門違いなのかもしれません。
ただ、貧困層の人々がいつまでも貧困層の人であることは援助の結果として決して良い流れではないと思います。
製品づくりを通して、生産者のエンパワメントを図ることは、重要だと思います。しかし、生産者の中には、製品づくりだけを行っている人もいますし、支援組織に渉外等の行為をしてもらっている組織が存在するんです。
つまり、フェアトレードは最終ゴールじゃないんです。フェアトレードからの脱却こそが最終ゴールであり、そのあたりについてあんまり議論がないなと思いながら、今、フィリピンで調査をしています。
多少、強引に持っていきましたが、今、そんなことを思ってます。
さて、COCOCHIメンバーがこの更新に気づくか。
実に見物です!
以上、原でした。