9月のまちかど土曜ブランチ開催!

9月8日(土)11〜13時、ひがしまち街角広場にて、「まちかど土曜ブランチ」が開催された。土曜ブランチは、「軽い食事と外国の街や暮らしの話を楽しみながら、普段着の交流」がねらいです。
今回のゲストは、ヨルダン出身、大阪大学博士後期課程のラフィーフ・アルゾウビさん。参加者は、18名でした。
ヨルダンは、周囲をイスラエル、シリア、イラク、サウジアラビアなどに囲まれながら、政情が比較的安定した、人口560万人、高齢化は日本ほど進んでいない若い国のようだ。

ヨルダンは、旧約聖書にも出てくるように、約5000年の歴史をもつ国。言語はアラビア語、宗教は97%がイスラム教、通貨はヂナール(1JD=約100円)、国花は「ブラック・アイリス」、「死海」や世界遺産の史跡「ペトラ」などで知られる。

ラフィーフさんの実家がある古都・サルト(写真)は、3つの山に囲まれた場所にある。斜面地のために、階段状の道が多く、また行き止まりのところもある。ドーム状の屋根はモスク(イスラム寺院)、赤い屋根は富裕層の住宅。斜面や道路沿いに緑が点在している。

古都・サルトのダウンタウン
ラフィーフさんは、同じように現在も生き続けている古都・京都の街並みや保存・活用の方法などに興味があって日本に留学したそうです。
若い国と言っても、高齢化は進んでおり、JICAの協力でできた街角の広場には、高齢者が集まってゲームやおしゃべりを楽しんでいるようだ。

住宅の窓
ヨルダンでは、家族や親戚のつながりが強いようで、3世代、4世代の住まい方は、現在でも一般的なようです。出窓は約1mの厚さがあり、ここで外を眺めながら家族で朝食をいただいたり、話をして過ごすそうです。
住宅は、ほぼ敷地一杯に建てられ、石の壁で囲われているが、中には庭があり、葡萄やオリーブ、ハーブが植えられ、緑の多い環境がつくられている。

ヨルダンの料理
主食は、パン、羊の肉、乳製品など。伝統的な「マヌサフ」は、パンの上に肉、その上にヨーグルトのソースをかけていただく。一般的にはスプーンを用いるが、伝統的な食べ物は手で食べる。
この日、ラフィーフさんは、パン、オリーブオイル、ミックスハーブ(お母さんの手づくり)をもってきてくださり、パンをオリーブオイルに浸したあとハーブをつけて食べるという、ヨルダンの食事の一端を紹介してくれました。

学校、職場は、午前8時から午後3時まで。その後は家に帰り、昼ご飯を食べ、そのあとは仕事をしないで、家族でゆっくり過ごすそうです。
ヨルダンでは、かつての日本のように、男が働いて家計を支え、女は家事をするのが今も一般的。男は、家族の生活を保障する分、女の2倍分を相続できるようです。ただし、ヨルダンでも、最近はキャリアウーマンが増えているようです。

ラフィーフさんは、「日本は緑が多く、街もきれいで住みやすい。日本人は、とても親切で、相手の気持ちを配慮しながら接する。日本が好きです」と話していました。
参加者は、あまり知らないヨルダンの話を聞きながら、楽しい2時間を過ごしました。
ラフィーフさん、ありがとう!!