8月4日、田舎の従兄から、父が危篤だと知らされ、急いで田舎に帰った。まるで私達息子を待っていたかのようにその晩父は息をひきとった、あっという間のことだった。
亡くなったのは夜中だったが、すぐ葬儀屋さんに連絡して病院を出なければならなかった、悲しみにくれる時間もなく、お通夜や葬儀の支度に追われた。
父とは意見が合わずよく衝突した。あまりいい思い出はないが、父が機嫌のいい時、話してくれた事がある。まだ遊びたい盛りの10代の頃、父のお父さんが病気になった為に働いて一家の生活を支えなくてはならなかった、上の学校に行きたかった父はその希望を捨て自分は不幸な星に生まれたことを悔やんだそうだ、その時の苦労話をよく聞かされたものだ。
私達息子に迷惑をかけない為に、懸命に一人で頑張ってきた父、私達は神戸で暮らしているので、そういう意味では随分親不孝してきた。
これで私達兄弟には両親がいなくなった、いなくなってはじめて父と母の偉大さに気がつく。
ありがとう! お父さん お母さん。