「被災地で深刻化する高齢者の認知症─今だから寄り添って癒しと笑いで生きる力を取り戻そう!」

2012年8月4日(土)〜5日(日)、「来て、感じて、伝えてほしい…放射能汚染の中で生きのびるために」というキャッチコピーで ”Weフォーラム2012 in 福島” が福島県二本松市 福島県男女共生センター「女と男の未来館」で、開催されました。
<主催> Weフォーラム2012実行委員会・Weの会・フェミックス
<後援> 社会福祉法人福島県社会福祉協議会、福島県男女共生センター「女と男の未来館」、二本松市教育委員会

福島県といっても、被災の内容が地域によって全く違います。そこで全体会・シンポジウム【福島で生きるということ】は下記3名の方で行われました。
武藤類子さん(「福島原発告訴団」団長、ハイロアクション、福島県三春町在住)
吉野裕之さん(子ども福島保養班 世話人、福島市在住)
コーディネーター:白崎一裕さん(ベーシックインカム・実現を探る会、栃木県那須地区在住)

翌8月5日(日)午前 9:30〜12:0には次の分科会 が行われました。

●分科会1 いま、いのちを守るために(保養・避難)
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-440.html
●分科会2 放射能汚染とたたかう農家の挑戦
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-441.html
●分科会3 放射線について、
 子どもたちに、何をどう伝えたらいいの? 〜放射線の授業をつくる
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-442.html
●分科会4 被災地で深刻化する高齢者の認知症
 ─今だから寄り添って癒しと笑いで生きる力を取り戻そう!─
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-443.html
●分科会5 若者の視点でみた「ふくしま」
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-444.html

分科会4「被災地で深刻化する高齢者の認知症─今だから寄り添って癒しと笑いで生きる力を取り戻そう!」 講師:高林実結樹
(講演要旨)
[認知症予防の第一は楽しいことです。認知症を発症した人は“楽しい”思いから遠ざかり、笑いを忘れたつらい毎日を送っておられます。その人達がトキメクような“楽しい”時間を取りもどし、”優しさのシャワー”の中で「自分は見捨てられていない」と感じられるとき、認知症からの引き戻しが可能になります。「認知症予防・ケアゲーム」のルールは簡単で、何より楽しく、自然に笑いが溢れます。手指や体を使って脳の種々の分野を同時に使うので脳が活性化し、やる気が出て希望が生まれます。ひととき笑って一歩、また一歩進みましょう。]

終了後に寄せられたアンケートで、当日の報告に換えさせて頂きます。
アンケートのまとめ
分科会4 当日参加24人のうち回答11人

内容
たいへん満足 7 満足 4 不満 0

意見・感想
★ 20代 性別無記入 参加してよかったです。集団レクリエーションを施設で実施しているのですが、認知症の利用者が笑ってない事が多いので、施設の中の生活でも生きがいをもって楽しく暮らして欲しいと思っているのですが、方法が分からなかったので、勉強になります。
★ 50代 性別無記入
老人施設で行われるレクリエーション等には偏見を持っていたが(みんな行きたくて行っている人は少ないかと)、とても楽しかったので、デイサービスに行かされて可愛そうなだけではないと思えてよかった。(でも施設によってちがうかな!)
★ 50代 女 スリーA方式の考え方、かかわり方を解説していただきながら実際に体験で き、福島の方とも知り合いになることができました。非常に満足です。
★ 50代 女 認知症に対する理解を深められた。予防できることや対応の仕方を学べたことが大変よかった。
★ 50代 女 スリーA増田方式の考え方を知ることが出来、大変よかったです。
★ 60代 男 自分が認知症になる不安があり、大変勉強になりました。
★ 60代 女 とても楽しく お年寄りの心をほぐしていくコツを教えていただきました。
★ 60代 性別無記入 スリーAを初めて知りました。とても知性的でレベルの高いグループだと思いました。
★ 70代 男 スリーAのやり方が有効だと解かりました。精神障害にも応用出来るか研究してみたい。
★ 70代 女 前半を聞けなかったが、実技(ゲーム)の説明に“優しさのシャワー”など、キーワードが散りばめられ、実践の際の心がまえをわかりやすく教えてもらえたことを喜んでいます。

講師へのメッセージ、または福島への思いなど、ぜひお書きください。
★ 20代 性別無記入
先生の話がとても分かりやすかったです。また福島に来て欲しいです。先生のような感じる力をつけて仕事をしたいです。優しい心を忘れず福島の為、家族の為にいろいろと自分のできる事を見つけて行きたいと思います。有り難うございました。
★ 50代 女
とてもコツを押さえた伝え方でよく理解できました。お元気で益々のご活躍をお祈りいたします。
★ 50代 女
大変参考になりました。また、いろいろな場面で生きる力をUPさせることができる活動ではないかと思いました。
★ 50代 女
年齢(80歳をすぎていらっしゃる)を伺い、驚きました。まさに実践を体現されていると思い見習いたいです。
★ 50代 性別無記入
やわらかな京ことばのイントネーションの力も大きいなと思いました。とてもすなおにお話が入ってきました。いわゆる東京弁だと固いな〜と再認識しました。ことばの問題ではなくハートの問題かなとは思いますが。
★ 60代 女
これからもご健闘を!
★ 60代 性別無記入
すごく勉強してると思いました。優しさのシャワーのコンセプトがいいと思います。
★ 60代 男
高林先生の元気でスバラシイ話ぶりに勇気づけられました。
★ 70代 女
県内にもある温度差、それを前提としながら様々なことにできることから取り組んでおられることに敬意を表します。(県内は比喩で、関東で、日本国内でとさまざまなレベルでこの温度差は感じています。それを分断、差別の方向でなく、ほぐす、ゆるます、の方向に向かって歩き出すヒントをもらいに来ました)

フォーラムのことを何で知ったか?
 ★福島県社会福祉協議会からの紹介= 1 ★友人知人の紹介= 6
 ★We 誌面で見て= 3 ★職場= 1

性別 女= 6人 男= 2人 無記入= 3人 計 11人

年代 20代= 1人 40代= 1人 50代= 4人 60代= 3人 70代= 2人 計 11人

どちらから? 福島県内= 2 東京= 5 神奈川= 2 群馬= 1 無記入= 1 計 11人