カエルの目線で押部谷町の“農”を考える〜自然分科会〜

こんにちは。

9月3日(月曜日)。押部谷町の今後を“農”と環境から考える会
自然分科会を開催しました。本日のテーマは、押部谷町に生息
する絶滅危惧種“ダルマガエル”を学ぼうです。

長年、押部谷町内でダルマガエルの調査をされておられる
土井敏男氏を講師としてお招きしての勉強会。

土井氏は1997年にダルマガエルを押谷町内にて採集されました。
神戸市では1960年代に垂水区で記録されて以降、36年ぶりの
再記録となり、当時は新聞等でも取り上げられたとのこと。
押部谷町のダルマガエルの生態を最もよく知るお方です。

お話で学んだことを抜粋しますと。。。
●神戸市には12種類のカエルが生息している。うち、絶滅の
おそれのあるものは9種である。
●押部谷町は8種(うち、絶滅の恐れのあるもの6種)が生息
している。市内ではもっとも多くの種類が生息している地域。
●押部谷町のダルマガエルは、名古屋種族であり、名古屋
種族が生息する最も西の地域となる。
●3面張りの水路にカエルが落ちると登れないが、草が繁茂
しているとその草をつたって登ることができる。
水路まわりの雑草は管理不足と思われるかもしれないが、
カエルの生息とってはよい環境であったりする。
●稲刈り後でも、水のある水路があれば、そこへ移動し、生息する。
●水田で稲作を続けている農家さんがおられることでダルマガエルの生態系が守られている。 
などなど。。

当日、実際にダルマガエルを福住で捕まえていただき、みんなで観察しました。
トノサマガエルとよく似ています。トノサマガエルと比べると斑点が離れているような。。。
ん〜。。素人では区別が難しいです。。。

おっと、お話を聞いた後のせいか、カエルがかわいく見えてきました。目がくりくりっとしてますね。

農業という営みが多様な生態系を守っているとよく聞きますし、頭ではわかっているつもりでいましたが、
カエルの目線であらためて農業の偉大さ重要さを感じた1日となりました。