話題の植物性乳酸菌で腸美人に!美肌・便秘改善!免疫力アップ!

話題の植物性乳酸菌で腸美人に!美肌・便秘改善!免疫力アップ!
【先生】農学博士 岡田早苗(おかだ・さなえ)先生

//////////////

写真はある日の休日のブランチメニューです。メイン皿には、おナスの輪切りをオリーブでしっかり焦げ目がつくよう強火で炒め、トッピングは、作り置きのしめじで私の大好きなオリジナルの具だくさんラー油で炒めたものです。右のさらにはこれまた大好きな万願寺唐辛子で甘辛煮です。ふた皿ともこってりなので、右上のあっさり型の自家製、お漬物で締めます。パンには黒糖生姜湯でいただきます。幸せなブランチタイムです。

・・・・・・・・・・・・・・

■先生紹介■
農学博士。東京農業大学応用生物化学部教授。日乳酸菌学会会長。
植物性乳酸菌の研究の第一人者で同学部の菌株保存室には、約5000種類の乳酸菌が保存されている。
著書・監修書に「乳酸発酵の新しい系譜」(中央法規出版)、「乳酸菌・ビフィズス菌の取り扱いマニュアル」(全国農協乳業協会)、「植物性乳酸菌ダイエット」(双葉社)など。

「話題の植物性乳酸菌で腸美人に!美肌・便秘改善!免疫力アップ!」

(1コーナー)
○動物性乳酸菌 
・チーズ、ヨーグルトなどの発酵乳食品 
・栄養が豊富でバランスの良い所にのみ生育 
 
○植物性乳酸菌

・ぬか漬けやキムチなど植物を発酵させた食品
・劣悪な環境下でも生育する

(先生) 植物性乳酸菌が生育する環境は、動物性乳酸菌よりも栄養が豊かではありませんし、塩分など成長を邪魔する成分も含まれています。それでも、生育できる植物性乳酸菌は、酸やアルカリ、温度変化にも強く、過酷な環境条件でも生き続け、生きたまま腸の奥まで届きます。注目されているのは、その「強さ」なのです。古来、日本人は漬物を食べてきましたが、その「強さ」で、昔から私達の健康を支えてくれていたのです。

Q.植物性乳酸菌を含む食品の中で先生が最もおすすめな食品は?

(先生) 
実は、乳酸菌の量はどれも1〜10億でほぼ一緒。
キムチは汁に多く溶け出ている乳酸菌も摂取できるので、とても効果的。ぬか漬けはぬかに乳酸菌が多いが、洗い流して食べてしまうので、乳酸菌の量も減ってしまう。でも、他の食品でも効果は十分です。

(2コーナー)
Q.植物性乳酸菌は熱に対して? 
①強い
②弱い

(先生)植物性乳酸菌は動物性のものと比べて生命力が強いのですが、熱には弱く、約60度以上で加熱すると死んでしまいます。生きたままの状態で摂り入れるためには、加熱せずに調理しなければなりません

 
★植物性乳酸菌を含む食品は毎日少量食べるのが効果的!

(先生)口から摂った植物性乳酸菌は3〜4日間で体の外に排出されてしまいます。よい腸内環境を維持するためには、一度にたくさんではなく、毎日こまめに摂り続けていくことが大切です。

Q.腸内環境をアップさせるために植物性乳酸菌と一緒に摂ると最も効果的なのは?
①豆腐
②タマゴ
③コーヒー

(先生)豆腐に含まれる大豆オリゴ糖は、腸内にある善玉菌のえさとなって、それらを増殖させるので植物性乳酸菌と一緒に摂るとさらに、腸内環境がアップする。大豆オリゴ糖以外のオリゴ糖にも効果的です。

(3コーナー)

★材料はキャベツと塩だけOK!植物性乳酸菌のカンタンな作り方

(先生)キャベツの中にもともと生息している乳酸菌が、塩を加えて漬け込むことにより、乳酸発酵して植物性乳酸菌が作られます。ドイツのザワークラウトも同じ製法で作られています。

★植物性乳酸菌の作り方ポイント→キャベツは必ず細かく切る!

(先生)キャベツの中に生息している乳酸菌は細胞の中にいるので、細かく切って細胞を壊すことで乳酸菌が出て塩により乳酸発酵できる。 

(調理法)

①細切りにしたキャベツ1/4玉(250g)をポリ袋に入れる
②塩小さじ1杯(3g)をポリ袋に入れ、キャベツ全体に混ぜ合わせる
③ポリ袋の空気を追い出して真空にしてしばる
④ボールに入れ、重いものをのせて部屋の中で2日ほど漬け込む