ひょうご講座 「今回の大地震について」

平 成 24年10月25日 (木) 午後の部で実施
場 所 県民会館
講 師 甲南大学理工学部地学研究室 林 慶一
 現在人類に記憶のある世界最大の地震はチリ地震である。
 また日本最大の地震は宝永大地震で、富士山の大噴火も
伴いました。 宝永地震はチリ地震より少しだけ小さいそうです。
 地震には、大きく分けて2つのタイプに分けることができ
ます。 1つ目が、プレートがぶつかり合うところで発生する
「海溝型地震」で、今回の東北地方太平洋沖地震がこのタイプです。 2つ目が「内陸型地震」で、直下型地震ともいい、今回の阪神淡路地方の大地震で経験しました。 また伊豆半島はフィリピンの海の中にありましたが、移動して日本にくっ付きました。 初めは近畿だけでしたが四国がくっ付きました。 そして最新の調査では、西日本は増え北の方は削られているのが判明しました。 日本の石灰岩は沖で作られ日本にくっ付いています。
 話は少しそれますが、耐震基準は関東大震災の後、1924年(大正13年)に世界に先駆けて日本で施行されました。 古い住宅は地震の耐力が少ないので適切は補強が必要です。1981年(昭和56年)以降の住宅は一応安全とは思われますが、リフォーム等で耐力壁を撤去しないことが重要です。
 日本は4枚ものプレートに乗っていて、同じ震度でも場所により被害の出かたが変わるようです。