逆流性食道炎への対応

日 時 平成24年10月31日(水)
場 所 宝塚医療会館
講 師 李 潤相氏(宝塚医師会)
 逆流性食道炎とは、胃液が逆流して食道に流れ込み、食道の
粘膜に炎症が生じる状態を言うそうです。
 この病気は最近増加傾向にある由にて、その原因はストレス・
食生活の欧米化・肥満等により、胃液の逆流防止機能が低下
して起こるようです。
 これの症状ですが、①呑酸・胸やけ(口の中まで酸っぱい液がこみ上げる)、②胸の痛み(胸がしめつけられるような痛みを感じる)、③胃もたれ(食べ物がいつまでも胃に残ってしまう)、④喉の違和感(喉が痛み、声がかすれる)、⑤咳・気管支炎(逆流した胃液を気管に吸い込んだりして炎症が起こる)、⑥耳の痛み(食道の刺激がときには耳の痛みとして感じる)等々です。
 このような場合、一般的には『内視鏡検査』が用いられ、食道にただれや変色が認められれば、逆流性食道炎と診断されます。
 このようなことにならないためにには、日頃からの生活が重要で、食生活では「急がず、ゆっくり食べる」「食べ過ぎない(腹八分目)」「就寝前は食事を避ける」等の配慮が必要です。
 またその他の心がけとしましては、「禁煙」「お腹を強く締め付けない」「肥満や便秘を改善する」「ストレスを解消する」「枕を高くする」等々も大切なことです。